大阪市中央区にある山本能楽堂で

大阪市域に伝わる女神像を拝見してきました。

 

能楽堂の中は撮影禁止。

谷町筋から一筋はいっただけなのに 

戸口の幕をくぐると静かな別世界が広がっています。

 

 

能舞台の上に緋毛氈が敷かれ 

主役の女神様たちが並んでいました。

8センチほどの小さな女神から

厨子に入った60センチほどの女神まで8体。

足元に気を付けて舞台に登壇し ひざまづいての拝見。

美術館とは違ってガラスなどの隔てるものなく

こんなに接近して見ていいのかな・・・と思ったほど。

 

一番大きな天河弁財天曼荼羅(正圓寺蔵)

納められている厨子の背板にも

三山(高野山・吉野山・大峰山・・・らしい)や

宝珠、雲、虹が描かれています。

 

 

 

蛇のお顔にぎょっとしましたが、

横顔の鼻筋(?)がすっきりしててチャーミングです。

蛇のお顔が3つ、手が10本、

手は宝珠を持っているのですが

ひとつだけ米俵を持っている手がありました。

お付きの天女さんが4体、蛇さんが3体

寄り添っておられました。

この曼荼羅の由来の地  吉野の山深く、

天河神社(天河大辨財天社)にも行ってみようかな。

 

狐に乗ったダキニ天(宗年寺蔵)

弁財天坐像(見性寺蔵)高さ17センチ

ふくよかなお顔されてますね。

頭飾りに鳥居がついています。

舞台上で見学者が歩く度に振動が伝わり、

髪飾りが微かに揺れていました。

 

『大阪の歴史再発見』という

大阪市教育委員会・密教美術保存会の企画でした。