京都は混雑してるかも…でバスを避けて
地下鉄の烏丸御池駅から東山駅へ。
雨降りそうかな・・・と心配しながら京都国立近代美術館へ向かいます。
堂本印象さんの16歳から83歳までの生涯の絵が展示されていました。
堂本印象さんというと『木華開耶媛(このはなさくやひめ)』(38歳)や
高野山根本大塔内の柱に描かれた菩薩像(51歳)のイメージで
仏画、古事記の世界を描く画家さんかなと思ってたのですが。
『訶梨帝母』(31歳)![]()
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子どもを取って食うという恐ろしい鬼子母神が改心して
優しい母の姿になっています。
赤ちゃんを見つめる幸せな表情。愛情あふれる目をしています。
ベージュからアイボリーの色をした絹地に描かれているからか
優しい表情で繊細に描かれているからか
猫つながりか・・・
藤田嗣治を思い出しました。
同時期に生きた画家さんお二人
年表を見ると、やはり二人展をしておられたようです(1947年)。
『猫』(31歳)
日向ぼっこ中の猫の親子。
左側の子猫はまだ寝ていないのかな、こちらをにらみつけています。
60代以降の印象さんの力強い抽象画、洋画風の作品は
私が勝手に抱いていた『細やかで優しい』イメージを見事に崩してくれました。
『交響』70歳
中央が明るく作られた下地に、
墨の筆跡がゆったりと残されています。
薄色から濃い墨へ、大きな筆で何度も重ねられたんでしょうか
奥行きが深いですね。
この抽象画は『アンフォルメ様式の抽象画』、との説明。
アンフォルメって何???『未定形の表現』と解説されていたが・・・
ヨクワカラナイ・・・
『八時間』(60歳)
タイプライターの女性二人がオフィスにいます。
マリーローランサンを思わせるようなパステルカラーの作品。
ちょっとびっくりしたのは
鶴屋吉信の和菓子、『京観世』のパッケージの原画。
おつかいものにする上品なお菓子です。
木彫『大原女』(22歳)
帯屋さんに就職して原画を描いていたころ
木彫りの人形を作って売って、内職していたとか。
明治、大正、昭和を生き、画風を変えながら描き続けた、
人間臭い印象さんをますます好きになりました。
『善導大師』(絶筆・83歳)
入院中に病室で描いていた。
最期に描いたのは抽象画の中に座る法然さんのお姿でした。
死の前に見たのは祈りの情景でしょうか・・・
京都でしか買えないもの買ってきてね・・・
夫のリクエストで、
京料理『二傳』のお弁当と
家の最寄り駅で買った鶏笑のから揚げの夕食です。
おいしゅうございました。







