好きな人と、友達になれる訳ないよ



でも、友達ってスタートラインに立たん事にはハジマリもあらへんやろ?



分かってるよそんなこと!


分かってるけど


分かってるけど…



それじゃあ、今の私たちは、何も、はじまっても居ないの?


この「好き」の気持ちは、どこに、行けばいいの…?



あなたの事が好き


大好き



会えないなんて嫌


意地でも会いに行くから


何があっても


誰に反対されても


必ず、あなたに会いに行くから



だから、必ず会いに来て…?



あなたの事が好き


大好き


大好きだから


あなたは、私の物になって…


できることなら


私を、あなたの物にして…?

電話したいと急に言いだすキミに


僕はいつもの様に電話する


電話に出たキミはとても眠そうで
相づちをうつ声が妙に可愛くて


普段の気丈なキミからは想像も出来なくて

特別なあの日のキミを思い出す


ベッドの上で

手が重なり

唇が重なり

身体が重なる


囁くように言葉を紡ぐキミは

愛おしくて
愛おしくて
離したくなくて
離れたくなくて


キミを抱きしめたまま
ベッドの上で


このまま時が止まればいいのに


そう、1人願ったあの夜


今、キミの隣に行きたい
今、キミの手を握って
今、キミにキスをして
今、キミの耳元で「おやすみ」を囁きたい


キミを抱きしめたまま
ベッドの上で


このまま時が止まればいいのに


そう、1人で願うから


それが叶わないから、せめて言いたい



愛おしいキミに


電話越しの「おやすみ」を


「MidNight」



眠りたくない夜に佇んで

暗闇に時に奔る車のヘッドライト

こんな時間に何処へ行くのか知る由も無く

窓辺で薄い珈琲を淹れながら

ただ行く先を想像してみる


眠れば夢

目が覚めているうちは想像と妄想

1人起きている夜に付き合ってくれるのは

白いマグカップと物言わぬパソコンだけ