人が居る所では、並んで歩きたがらないくせに


2人になると、並んで


少し間を詰めて、歩くキミ


小さな歩幅に合わせるように


少し、ゆっくりと歩く俺



夏の夜の涼しい風


夜の大学の静けさ


目の前には明かりが灯る街があるのに


ここにあるのは2人の世界



少し見下ろした所にある君の笑顔が


少しはにかんだように笑った君の横顔が



まだ出逢って1年も経たないのに


とても懐かしいような気がして


とても愛おしくて



抱き締めたい衝動を抑えながら



「お疲れ様、また明日」



の一言




誰の姿を重ねる訳でもないのに


君の笑顔をとても前から見ているような気がして


君の声を、ずっと前から知っているような気がして




1人になると、隣には誰もいなくて


キミとの間は距離に変わって


ただ、空しくて、泣けてくる




でも、キミも、俺も、知っている




心の間は変わらない


今にもひっつきそうな間は変わらない


キミが飛び込んでくれば、もう離れない間は


変わりはしない




だから、俺は、キミの背中を



俺の方に、抱き寄せたい



恋しいから

夜は深くも地に近くに浮かぶ月を眺めて歩く川沿い

時折触れる肩の温もり愛おしく

時折見せる君の笑顔が楽しくて

現になりし君を抱く夜


君の温もりはいつまでも腕の中に

今は誰もいない、この腕の中に

次に温もりを得られるのは

次に君の笑顔を独り占め出来るのは


君に逢えるのは

いつの日か…

いつの日か…


君が好きで仕方ないから

月が高く昇るこの夜も

僕は独りで思いを馳せる


次に君に逢ったら何を話そう

次に君に逢ったら何をしよう

次に君に逢ったら…


君の温もりはいつまでも腕の中に

今は誰もいない、この腕の中に

次に温もりを得られるのは

次に君の笑顔を独り占め出来るのは


君を独り占め出来るのは

いつの日か…

いつの日か…


愛したい


君の声も身体もずっと


愛してると


君にささやいて


眠りにつきたい


愛しい君を


腕に抱いて


潤む君の瞳見つめて


愛しい君を


奪いたい


全部、全部…