大事な人が死んだらみんなどうします?
泣きますか?
笑いますか?
喜びますか?
・・・僕は・・・・
悲しくなかった・・・でも・・・・
涙が出たんだ・・・・
本当に・・・人って脆くて・・・
「ひっく・・・ぅぇ・・・」
「・・・・。」
「・・・泣かないのか?」
「別に」
あの時はすごく雨が強くて、僕のいるこの大きな窓に映る景色はどことなく暗くて・・・。
目を下に逸らせば畳の匂いがむせ返るように香っていた。
きちんと着こなされた制服は中学生の僕にはちょっとだけきつかった。
そして僕の左に顔を向けると僕のお父さんとお母さんが頭を下げていた。
誰に? 僕の友達の親に。
・・・。
「ぅぇ・・・ひっく・・・ぐすっ・・・」
「泣くなよ・・・あんな奴のためになんか・・・」
「だって・・・ぅっぅっ・・・」
そうだ・・・あんな奴なんか・・・。
そう思うと僕の身体に火が通ったように熱くなった。
こんな・・・。
僕をいじめていた奴なんかのために涙なんかでないよ
言葉でそんなことを思っても
きっと・・・
心では泣いているんだろう・・・
そんな涙も流せない僕って残酷ですか?