花の中の獣
本当は解ってたんだ。
今でも叶わないって事。
君がこんなにも近くにいて、君にこんなにも近づきたいって・・・。
思うようになっていたんだ・・・なんでだろう・・・。
「なぁなぁ・・・ww」
「ん?」
「あの地理の先生ってさ・・・」
「噂通りだったりしてぇ・・・www」
「「ニッシッシッシッシッwwwww」」
春の日差しがポカポカと当たって教室の中で居眠りをする人が増えてきた。
今日の一限目は数学でみんな真剣にやっていたけど・・・。
二限目の生物でもうほとんの人はどは夢の中と言う人もいる。
隣の友達とお喋りをしている人や、先生に隠れて携帯をいじっている生徒。
はぁ・・・と頬杖を付きながら僕はふと・・・目を窓へと向けた。
外を見るとグラウンドをめんどくさそうにだらだらと走る男子、そしてグラウンドの端には鉄棒に寄りかかりながら休憩している女子が目に入った。
僕もそろそろ・・・。
頬杖をやめて筆箱で枕を作ろうと伏せた時だった。
その時、アノ双子の声が耳に入った。
「「ニッシッシッシッシッwwwww」」
ぁぁ・・・また何か企んでいるんだ・・・。
そして・・・また教頭先生の雷がこのクラス全体響き渡るんだ・・・。
頼むから・・・静かにしてくれ・・・。
あと・・・
「くぉらぁ!!今木ぃぃぃ!!このバカ二人をみとけぇぇぇ!!」
「ゃーぃゃーぃ♪ヅラーww」
「学級委員長だからと言って僕に暴食暴飲な双子を押し付けるなっつーの・・・」
「くぉらぁぁ!!返さんかー!!」
「ぎゃはははは!」
「やべっ!このヅラくせぇw」
「やめんかーー!!」
いつも元気いっぱいで女の子の癖に運動神経抜群顔もいう事なし、ファンクラブもあるらしい、いつも誰かのイタズラネタを考えているのが鈴駒(すずく)。
そして、時々キレては学校の公共物に当たり壁や下駄箱を壊してきた、先生で唯一逆らえるのが教頭先生と地理の先生だけだろう・・・黙っていればかっこいいのに・・・と有名なのが沁瑞(しずい)だ。
今日はどうやら・・・地理の先生通称寅さんただ寅さんが好きだというだけなのに・・・あの二人が考えたあだ名だ。
今となっては前項生徒に「寅先生!」と呼ばれているらしい。
部活は主にバレーの顧問、奥さんと子供は二人。
奥さんをこよなく愛す立派な旦那さん、どうやら女子高生には興味が無い。
熟成した人人妻が好きらしい・・・なのに浮気などは一切したことが無いらしい・・・。
「はぁ・・・疲れるは・・・マジで・・・」
君はいつも明るいよね
時々見せる女の子の仕草はとても・・・
可愛く・・・
美しい・・・・・