いやあ知らなくて、島田荘司せんせの御手洗潔シリーズがまさかテレビで放映されてるのがあるなんて。
慌てて動画探して観てきましたよい。
んー、正直に思ったところが、御手洗さんの変人具合があまり出ていなかったのが残念かな。
占星術殺人事件とか読めば分かるけど結構な変人じゃないですか。
もっと変なところ出しても良かったんじゃないかって思う。
ああいう感じだと、ガリレオみたいな、そんな感じがしちゃってちょっと……。
御手洗さんは唯我独尊っていうか、変わった人っていうイメージが強かったのであんなにクールなのはちょっとキャラが違うかなぁって。
パソコン使ったりしてるのもやっぱりイマドキな感じがしてびっくりしたな(笑)。
それはそれでアリな感じだけど。
次があるならもうちょっと変人っぽさ出してもらいたいけど無理だよねぇ(笑)。
石岡君が全然作家っていう職業を活かしきれてないのも残念。
ナレーションが「あれ、小杉さん?」て思ったらほんとに小杉さんだったけど(笑)。
ここは石岡君がナレーションじゃないの? みたいな。
小説の主観っていうか、そういうのはどっちかっていうと石岡君主体で進む小説だから、そういうところは、石岡君でいいのではないかと。
んで、やっぱり刑事には女性も出てくるのが常なんですねぇ。。。
華が必要なんだろか……。
最近ですね、島田せんせの「眩暈」を読んだんですよ。
正直ほぼ一気読みで。
その中で「サリマイド児」っていうのが出てくるんです。
私が驚いたのは随分昔、小学校くらいの時に何かのドラマで観たことがあったのを思い出したんですよ。
足を使って文字を書いたり、包丁使ってたりして、野菜を切ってる。両腕が無い(シャツの袖で隠れていたので中まで見えてない)女の子が主役のドラマを。
ずっとずっと心の中に引っかかっていて、勿論、その時分じゃ薬害のこととか、何も知らないから分からないんだけど。
それが「眩暈」を読んで、分かったっていう。
多分、あの頃は衝撃的だったんだと思う。
だからずっと心に残ってて、「あのドラマは何だったんだろう」って思ってた。
そして調べた。
いっぱい画像も本も、出てくる世の中だから。
それで、テレビに映ってた女の人も、きっとこの人っていうのが分かった。
そういう時代があったこと、
これからも忘れたらいけないことだなって、眩暈を読んで思った。
私は専ら推理小説ばかり読んでいるけれど、その時々に書かれた推理小説にも時代背景がある。
その時を知るのはどんな書物でもいいと感じる。
小栗虫太郎せんせの本だってそう(読みづらいけど)、横溝正史せんせの本もそう。
時代がよく分かる本。
過去の本を読み漁るのも悪くない。