ネタバレしちゃうかも。
コズミック・ゼロを読み終えました。
コズミックってついてるから、「コズミック」の続編的なお話になるのかと思ったら…
別次元のお話でした。
JDCが出るわけでも何でもない、後ろのあらすじみたく書いてるように「パニック・サスペンス」ですかね。
まあ、パニックサスペンスとか、ミステリやらサスペンスやらがどこで分岐して
内容がどう違うのかはまるっきり分からない私ですが。
とりあえず、ジョーカーを読んだ時のような鳥肌が立つようなゾクゾク感はないけど
何となく危機管理能力がアップするような
それでいていつか起こり得る未来じゃねぇの? と思いました。
まあ、さらっと言っちゃうとサブタイトルが「日本絶滅計画」なんだけども。
マジで日本から人がいなくなります(笑)。
そういうところが何となく清涼院流水せんせって感じがしたね。
せんせの描く小説(もしくは大説)はスケールがでかいので。
愛が地球を救うわけでも、
人と人の繋がりが誰かを生かすわけでも、
自己犠牲愛で誰かが救われるわけでも、
ない。
誰も救われない話だし
とある人物の「壮大な遊び」でもあるわけで。
読むと、王道パターンで誰かが生き残り、
ゼロからの再スタートだろうか…と思うけど
そうじゃなくて、
もともとこの日本絶滅計画が「ゼロ」にする為の計画だからこそ、
「ゼロ」のまんまっていうか。
ゼロからプラスにも、マイナスにもならない。
ゼロになって終わったんだけどね。
読んだ後は
とりあえず「えっ?」ってなったんだけどね。
誰1人として救われないから。
だけどまあ、「納得」はする。
謎の部分も多いっちゃ多いけど。
突然人が消えたことについては分かったけど、
その末路は結局「殺されたこと」になるけど
殺されたという表記よりも「消された」っていう表記が多いせいか(多分)、
本当に人が消失したのか?
ただ隔離されてるだけじゃないのか?
そう思いながらずっと読んでた。
つまるところ死んでないんじゃないかっていうね。
(実際は死んでるわけなんだが)
読んでる途中で、実は「実際こういう計画が起こったら…」って何度か想像したな。
確かに現実的には不可能に見えるんだけど
出来ないわけじゃないよね…とも思った。
人間だから多少の計画にズレは生じるだろうけど
でも、うまくやれば、日本の人口の半分くらいは…とかね。
「うまく」とはいえ、膨大な費用と、膨大な人員(信頼できる人間)は必要不可欠なんだろうけども。
でも「絶対」起こらないわけがない。
起こりうると思えるのだから。
そうならないことを祈りたい。
しかも最終的には「日本絶滅計画」はただの一部で
全容は「世界」だから。
小説として描かれている世界の舞台が日本ってだけで
実は「人類絶滅計画」なのだから
コズミック・ゼロ―日本絶滅計画(人類絶滅計画)―
だったんだから。