もういいんだと、心がそう思っているのに。
まだ、もう少しと、揺らぐ心がここには在る。
僕はどちらも選べずに苦悩を繰り返して、
小さくうずくまる。
夜の闇に紛れて、消えていけたらどんなに楽なんだろう。
もう要らないと何度も想うのに。
まだ欲しいと願う心。
要らないのにどうして欲しがるんだろう。
要らないよ、要らないの。
人の心なんて風変わり。
この世の全ては醜態で出来ているのに。
曝け出しても求めるものが交わらなければ意味のないこと。
だったら僕の存在はどこにあるの?
何処にも無いなら、生きていても死んでいることと一緒。
消えてしまえばいいのに。
消えられない自分を殺してしまいたい。