メール講座⑪
今回は思春期の子ども達にとても大事なテーマです。
特に相手が女の子の場合はお年頃なので、何かあると恐怖感を持ってしまったり、
ひどい場合には不登校や一生のトラウマになってしまうかもしれないのです。
なるべく早い段階で教える必要があるテーマの一つだと思います。
当支援センターには、毎日色々な相談のメールがあります。
本当に様々な問題で多くの方が悩まれています。
その様々なメールの中でも、最近多いのが発達障がいの方の恋愛観や性についての
お問い合わせです。
ですので、本日の講座のテーマは、発達障がいの方の恋愛観と性についてお話いたします。
この問題は扱うのに難しい問題ですので、講座の中でもお話しすることが今までなかったのですが発達障がいの中でもアスペルガー障がいの方にとって避けては通れない問題ですので、今回は恋愛観や性について取り上げたいと思います。
まず特に小学生高学年から20代後半に多いのですが、異性(場合によっては、異性とは限らず同性の場合もある)への恋愛感情が芽生えると、相手の気持ちよりも自分の気持ちを優先し、先走った感情表現をするのが特徴です。良くも悪くも直情的です。
ほどよい距離を保ちながら、徐々に気持ちを伝えていければ良いのですが、それができません。
それは想像力が欠如しているからです。
ですから分からないまま自分なりの方法で突き進み、相手から苦情を言われるなど、
トラブルになることが多々あります。
恋愛をすることは自己の成長のためにも必要なことですから、決して消極的になったり、止めたりすることはありません。相手を驚かしたり怖がらせることなく適度な接し方や交際の順序を学んでいくスキルトレーニングを積むことが大切となります。
また決して悪気はないのですが、異性の身体に触れてしまい、トラブルとなる事があります。
多くの場合、悪いことと理解しておらず、突然異性に触れることが問題行動とは思っていません。
これらの原因として考えられるのは色々とありますが、よくあるのが子どもの頃にスキンシップを楽しんでいて、その習慣が成長しても残っているという経緯です。
幼い頃のようにスキンシップすると、周りは喜んでくれると思っています。
このような問題は、スキルトレーニングの中の認知行動療法や論理療法、SSTなどを行うことにより問題が軽減していきます。
また異性の身体や持ち物に興味を持っている場合もありますが、それも適切な接し方を学ぶことで行動の修正をはかれます。
また人前で自慰行為をすることが問題になるケースもあります。恥ずかしさを感じにくいわけですがこれは社会意識欠如だからです。
発達障がいの中でもアスペルガー障害の方に多いのですが、教わったことをこなすのは得意ですが、自分で新しいことを学ぶのは苦手です。それは社会性の欠如やコミュニケーション能力、想像力が弱いからです。彼ら彼女らにとって、自慰行為のように、表に出にくい情報を自主的に調べるのは難しいことです。
ですから適切な態度を早く身につけなければいけません。
性欲や自慰行為を原因とするトラブルには、早期のスキルトレーニングが必要です。
放置すると大きな問題になることがあるからです。
性の問題には抵抗を感じるかもしれませんが、曖昧な表現をせず、適切な条件を決めてマニュアル化することが大切です(性器に触れてよい場所を予め決めておく)。
ここまで代表的な恋愛関係の問題や性の問題に触れてきましたが、不適切な行動が長期にわたって放置された場合の、極めて不幸な例に性犯罪があります。
実はこれらの問題は、センターにも数多く持ち込まれてきます。
ですから相談しづらい問題ですが、問題を大きくしないためにも、早めに適切な対処をしてあげてください。