図書館で最近お借りしてきた本です。
児童書ですが、ぜひ大人にも読んでほしい一冊です。
『犬たちをおくる日―この命、灰になるために生まれてきたんじゃない』
(ノンフィクション 知られざる世界) 今西 乃子(著)
愛媛県動物愛護センターでの実話です。
このセンターには年間約4000頭の犬や猫が処分される。 その半分近くが無責任な飼い主が自ら持ち込んだものだ。
犬収容室に入った犬は到着から5~8日で殺処分となる。
それでも最後の最後まで飼い主さんが迎えにきてくれると信じて待っているのです。
子犬を譲渡会に出すこともありますが、それは
わずか年間140頭ほど。ここに持ち込まれる子犬は年間1500頭近くいるので、10頭に1頭の
命のイス取りゲームなのです。
譲渡会に出す犬は 生後半年ごろまでに子犬が他の犬や人間と上手に付き合えるようトレーニングします。
そうしてだれからもかわいがられる犬に育つのです。
それでも
“捨てられた一頭を救う”ことより、“捨てられる一頭を減らす”ことが大切なのです
後のない子たちでも、たったひとつの尊い命として最後の最後まで誠心誠意 お世話をしてくれている
職員の皆さんには 本当に頭が下がります。
このセンターに持ち込まれる犬の半分が子犬です。飼い主さんが、自分の犬の避妊・去勢手術をしなかった結果なんです。不妊手術について「かわいそう」という飼い主は多くいる。かわいそうだから、と自然にやりたいほうだい任せれば、人間たちが責任を負える範囲以上の「命」を作りだす結果となってしまう。
オスは去勢(睾丸を取り除く手術)ですが、手術をしておけば、年を取った時、病気になる確率が格段に減ります。
動物を飼うには 厳しい条件があります。
・家族全員が動物を飼うことに賛成ですか?
・終生飼えますか? (犬は10年~15年生きます)
・動物を飼うのに適した住環境ですか?
・転勤や引っ越しなどの心配はないですか?
・不妊・去勢手術など繁殖制限の必要性を理解できますか?
・経済的余裕はありますか? (車1台分に相当する費用がかかります)
・ご近所に迷惑をかけずに飼えますか?
・法律や条例などの決まりを守れますか?
“飼いたい”と“飼える”は違います 犬のために、“犬を飼わない”という選択もあります。
犬の世話はただ餌をやり、散歩に連れ出せばいいというものではない。
犬のために、どれだけ自分の時間を費やすことができるのか も、いい飼い主としての重要な条件となる。世話にかかる時間を面倒と思うのではなく、犬といっしょに過ごせる時間が幸せと思える人間でないと、犬は飼えないのである。
今年の夏休み、中1の娘に「自由研究で保健所に行った犬がどうなるかを調べたら?」と提案したんですが
パソコンで簡単に調べて、あまりに過酷な現実を知り、勇気がないので諦めていました。
追い込み機が誘導通路を通り、犬たちを処分機へと追い込まれ、処分機の中で二酸化炭素ガスが流され、
息絶える。その顔は殺されてもなお飼い主を信じ、穏やかなのだそうだ。
その後焼却炉で燃されて灰になる命

犬にとっていちばんの幸せは、だれからも愛される子に飼い主が育ててあげることだと思います。
犬は一生、その生涯を閉じるまで、飼い主が面倒をみてあげないとだめなんです。
それだけに
“命”に対する責任は大きいですよね
