
最近出版されたばかりの『僕は、字が読めない。~読字障害と戦いつづけた南雲明彦の24年~』
の主人公である南雲明彦氏の講演会がありました。
テーマは『気づきから支援へ~ボク、発達障害と生きてます~』 でした。
LDだという彼は障害を感じさせないほど雄弁で、しかも若くてイケメンで…
彼の話は大変リアルで且つユーモアがあって、素晴らしい講演でした。
発達障害当事者の話というのは何度聞いても勉強になります。
幼児期には読み書きの遅れよりも落ち着きがないことを気にされていたために、
障害に気づかれることはなかったこと
小4ぐらいから読んだり書いたりする量が増えて、みんなと同じにはついていけなくなったこと
しゃべれる=読める・書けると思われるが実際は連動していないこと
やれるんだけどやらないという先生の評価
音読が遅かったり、行をとばすので、まじめにやれと言われたこと
いじめに遭わないために常にニコニコしてコミュニケーション力で補っていたこと
十代後半に漫画でさえも読むのに人の十倍ぐらいかかっていたこと
漢字が細かいと黒い点に見えたり、読み飛ばす
文字がにじんで見えたり、かすんで見えたり、ゆらいで見える
高校に入学するも2年生になると学業優先になる周りについていけず、
あまりのプレッシャーから不眠・学校が怖い・動悸がする後心と身体のバランスが崩れ
不登校に
鬱や強迫観念に襲われ自傷、家で暴れたり精神科へ入院
人の目が怖くなり、先が見えない状況が続き、二次障害 手を4-5時間洗い続ける
苦しくて行き場がなかった
精神科の先生にもしゃべれるという理由で全く相手にされなかった
社会に出てからバイト先でいじめに遭い、ノートを取らず、ケータイのメモ機能を使っていたら
メールをしているのだと勘違いされ、ケータイを壊されたり、解雇されたこと
本当はできないからやらないのに、メモを取らない、というだけで
お前だけ違うやり方をしてという社会の目に苦しんだこと
家族の愛情で立ち直ることができたそうです。お母様の「諦めるな!」
カウンセラーの「今は苦しいかもしれないが、きっといいことがある。絶対君は大丈夫!」
そんな中、たまたま参加した ボランティアでディスレクシアと出会う
障害を知ったはいいけど社会がそうなっていなかったため、
同じように苦しんでいる子の手助けになりたいと自ら活動し始める
誰かを恨んだりするわけではなくしゃべることで活動したいという彼をとても応援したくなりました。
書くのが苦手といっても、全く書けないわけじゃないからGive&Takeの関係を作りたいそうです。
守られてばかりではいけない。自分も誰かの役に立ちたい
自分の長所・短所を見つめ、何ができるのか自分で考える
自分が役に立っているという実感から目の前の課題に立ち向かえるのだそうです。
自分に自信を持つということはとても大切なのです。
最後に “障害は自分の一部であって、全てではない”
“夢は日本全体が発達障害を知る事!”というのがとても印象的でした。