僕はあまり本を読まないけれど、
読書感想文を書いてみようと思いました。
◆最初に
僕は小さな頃から本を読むのが嫌いでした。
だっておもしろくない。
本を読むくらいならテレビを見たり、ゲームをしたり、もっと楽しい事が沢山ある。
特にテレビやゲームは「ラク」そして何よりも「楽しい」。
かたや読書といえば「根気」が必要で何よりも「つまらない」。
この感覚は30代後半をむかえた今でも一緒で、
気がついたら「感覚」は年月を経て、立派な「価値観」へと昇華されていました。
本を読まない大人の完全体です。
では、なぜこんな歳にもなってから、僕が「本を読もう」と思ったのか。
それは「ヒマ」だったからです。
◆ヒマ
僕は営業の仕事をしているのですが「ヒマ=天敵」です。
会社にいても何の仕事もなく、かといって営業の電話を会社でするのはかっこ悪い。
仕事がしたいのに、会社にいると仕事がしづらいという悪循環。
自然と足が会社の外に向き始めます。
外の世界は残酷です。
特に営業職は煙たがられがちです。
僕だって営業が来たら煙たく思いますから。
時折やさしい方に出会いますが、僕のヒマを埋めてくれる人は今の所いません。
そうやって外をひとりで歩いているといろんな事を考えます。
「うまくいっているヤツは、俺と何が違うんだろう?」
「自分のどこが悪かったのだろう?」
こんな自問自答を繰り返しても、結局は自問自答でしかなく。
自分が納得できるような答えは、そう簡単に自分から出てくるものでもありません。
◆孤独
「そうだ、こういう時は恥ずかしがらず同僚に相談してみよう」
そう思いましたが幸か不幸か、今会社は全体的にめちゃくちゃ忙しい。
2019年上半期が経過した現段階で、下半期を待たずして今年の売上目標を達成しようとしているほどに。
単純にいえば、通年の忙しさをさらに2倍近く忙しくした感じ。
同僚も先輩も、なんなら後輩も、忙しい。
というか俺以外全員、忙しい。
タバコの本数が増えたと最近気づきました。
◆相談相手
そうやって悶々とした思いを抱えながら、行き場もなく外まわりをしていました。
そこでブラりと立ち寄った本屋、ここでこの本に出会います。
僕が少年時代に夢中になった、あのファミコンを作った任天堂の元社長の本です。
さらに僕が大好きなMOTHERというゲームにも関わっていた人物のようだ。
パラパラ読むと、何やら心に残る言葉がチラホラ。
何か運命のようなものを感じながら、珍しく立ち読みをする僕。
その背中を「ヒマ」が押してくれました。
ただなんとなく買ってみたその本、読み始めるとこれがとにかくおもしろかった。
そして同時に勇気付けられ、とても参考になったのです。
大袈裟でなく、孤独な僕に岩田さんがアドバイスをしてくれて、
さらには励ましてれているような感覚にまでなりました。
悲しいことがひとつ、岩田さんは既にこの世にいません。
でも、ありきたりな言葉ですが、この本の中に岩田さんが生きているような感覚も。
これって、よく言う「大事な本に出会えた」的なことかも、と思っています。
もしもBOOK OFFでこの本を見つけたら、売ったヤツの神経をうたがう。
◆本
読書嫌いの僕がこの本と出会ったことで気づいたことがあります。
本は「つまらないもの」のではなく、
僕が「おもしろいものに出会えていなかった」だけだった、ということです。
そして今までたびたび耳にしていた、
「本の中には先人の知恵や成功と失敗が凝縮されている」
「自分の中に無い答えが本の中にはある」
この言葉を初めて実感しました。
今の自分にはもっと本が必要だと思いました。
◆力不足
ただ、本を読んで愕然としたことがあります。
それは、本が今の自分にとって必要なものであるにもかかわらず、
自分には「本を読む力があまりにも欠落している」ということです。
『岩田さん』はめちゃくちゃおもしろくて "読みやすい本" です。
だけどその気持ちに反して全然読み進められないジレンマも。
結果、読破までに2週間近く費やしました。
しかもヒマな状態で。
そういえば僕は星新一の短編作品ひとつを数日に分けて読むタイプでした。
この事実に何だか体力不足にも似た感覚をおぼえました。
◆マラソン
僕は文章が読めないのではなく、多分「本が読めない」のだと思っています。
普段仕事でメールを使いますが、そこに苦労はしません。
言ってもメールは本に比べて間違いなく短く、内容も具体的です。
陸上競技で例えると、
通常のメール・・・100m走 → 余裕
長文のメール・・・400m走 → 少々きつい
仕様書や契約書・・・3000m走 → かなりきついがなんとか
しかも全てある程度テンプレート化されている分、トラック競技だとも思います。
でも本は「マラソン」だと思いました。
最初か最後はトラックだったとしても、
走り出してからほどなくして舞台が街中に移行するような。
ルート、景観、勾配、風向きetc...あらゆる変化の中で前進せねばならない。
もしかしたら走った事は無いけど、ジムだったら42.195km走れるかもしれない。
でも屋外でこの距離は走れる自信がない。
もちろん本を一気に読む必要なんてないと思っていますが、
読み終わって感じたのは、本は一気に読んだ方が理解が深まる。
そして、そっちの方が達成感もある気がします。
そういった意味で『岩田さん』はやさしいコースだったけど、
道に迷ったり、歩きながら10時間くらいかけて完走できた感覚です。
ちなみにゲートは閉まっていました。
◆トレーニング
もっと大切な本と出会うために必要なことは何だろうと考えました。
①体力
②経験
素人なりの僕にはこの2つが必要だと思いました。
まずは大前提として文章を読むことに疲れない「体力」。
何も筋トレをするといったことではないです。
僕には本を読んでいると終始「疲れる」感覚があります。
つまらないから疲れるとかとも違った次元の、もっと根本的な「疲れ」です。
これがなんだか筋肉に乳酸が溜まっていくような感覚に近くて。
激しい運動を重ね限界を超え続けることで身体能力は向上します。
これと一緒で、本を読むことにひたすら向き合い続けることで、
本を読むことに疲れない体づくりができてくると思いました。
そして「経験」。
これが何なのか、自分でも書いていて正直わかりません。
だって読書に対しての経験がほとんど無いもので。
(今更ですけど、俺は何でこの文章たちを書いているんだろうと思い始めました)
でも、この得体の知れない「経験」はきっと必要だと思っています。
例えば本を読むことへの「慣れ」であったり「テクニック」だったり、
自分を高めてくれる本選びの「嗅覚」だったり、多分そういうことだと思います。
もしかしたら読書の際「集中できる場所選び」や、「音楽のチョイス」だったり。
自分の中で「読書」が全く確率されていない現状なので、
これに関してはひたすら読書を重ね「自分のスタイル」を見つけていくしかない、
そう思っています。
まとめると大切な本と出会うために必要なことって、
「ひたすら読め」それだけの話でした。
↑この6文字の為に、約600文字の前段を書いていました。
これは悲しい事実です。
◆コーチ
ただただ、「ひたすら本を読む」のも重要ですが、
もっと飛躍的に読書の量や深度をあげて読書レベルを上げる方法は何かと考えたら、
読書のコーチを雇うことだと思いました。
といっても誰かに依頼してということではなく、
本の読み方を教えてくれるような「別の本」ということです。
実はもうそのコーチはいて、前述の『岩田さん』が平積みされている横に、
同じく平積みされていたこの本です。
実は最初に書店にフラっと立ち寄った時、ぼんやりとですが目的がありました。
ヒマだからこそ「自分にプラスになる何かをインプットしたい」。
英会話でも、ビジネス本でも、なんでも良かったので、
とにかく手にとって読んで見た所、全然入ってこない。
「本ってやっぱり難しいな」そう思っていたところに目に入ったのが、
何かをインプットしたい僕の思考を具現化したような本だ。
RPGゲームで主人公の前に都合よく現れたキーアイテムみたいだ。
まるでMOTHER2のタコケシマシンだ。
この本がめちゃくちゃ良い本でした。
著者が自慢げに、偉そうな事を言ってくる瞬間があったり、
自分の他の本やセミナーへの参加をPRするようなところがあるので、
そこがイラっとするけど、めちゃくちゃ良い本です。
◆最後に
なんでこのブログを始めようと思ったかと言うと、
『インプット大全』の中に書かれていたこの考え方がきっかけでした。
インプットした情報は、他人にアウトプットすることで身に付きやすくなる。
例えば、
→映画を見たら、その映画の感想を友達に話す。
→読書をしたら、読書感想文をブログに書く。
→料理を覚えたら、それを実際に作ってみる。
逆に言うと、
せっかくインプットした情報でもアウトプットしない(できない)と、
インプットできていると言えない。
そして、
アウトプットした情報は、記憶や記録として残り頭の中でも定着しやすいので、
結果インプットしたものが身につきやすい。
のだそうだ。
なので、これから自分がインプットした情報は
なるべくここに書いていってみようと思っています。
◆本当の最後に
この長々と書きなぐった文章をここまで読んでくださった方がいるのだとしたら、
おそらくお分かりいただけていると思います。
僕が本当にヒマなんだ、ということを。