NHKのドキュメント番組
「プロフェッショナル」を観た。


今回はガン患者の心のケアを行う
田村さんという看護士さん。


ガンを告げられ
手の施しようがないと告げられ
余命を告げられ。


正直、そんな状況に立たされると
希望なんて持てない、
持ちようがないと思っていた。


でも、違った。
田村さんと話すと
皆さん希望を見つけられる。


最初は後ろ向きな発言を
繰り返す患者さまも
小一時間田村さんと話すと
前向きな言葉を口にしていた。


患者さまが弱音を吐いたとき
田村さんは無理に励まさない。
「うん、うん、そうだよね。
 そうだね、うん、うん。」
と受け入れてくれる。


そうすると患者さまの方から
不思議と弱音が消えていき
やりたい事や、がんばる!と
言ってくれる。


すごくよくわかるなぁ。
人それぞれだけど
私も落ち込んでいる時
励まされても
素直に受け入れることが
できない。
気持ちはうれしいけど、
がんばれ!と言われて
がんばれる性格ではない。


田村さんになら話せる。
田村さんなら聞いてくれる。
田村さんと話したい。
田村さんに聞いてほしい。


そんな風に思える、
とても優しくて穏やかな方です。


ある、男性の患者さまには
もうすぐ結婚式を挙げられる
娘さんがいらっしゃいます。
しかし家族が集められ話された
医師の判断では
結婚式に出席するのは
厳しいかもしれない。
そこで結婚式までに
衣装を借りてきて
病院にある小さなチャペルで
写真を撮るのはどうだろう。
と田村さんが提案し
患者さまの家族に話す。
家族は賛成だが
それをお父さんに伝える、
と同時に
結婚式までもたないかもしれない
と伝えることにもなってしまう。
家族はどう話せばいいのか、
戸惑う。
家族にかわり
田村さんが伝えるのだが
「もちろん結婚式には
 出席して頂きたいと
 思っていますでもそれが
 できないかもしれないという
 可能性もあるので
 先に写真を撮られては
 いかがですか?」
と変に言葉を濁さず
はっきりと真っすぐ伝える。
でもきつく聞こえない。


患者さまは
「そうしたいです
 がんばります。」
とおっしゃっていた。
短い言葉だが
この一言に患者さまの強い意志が
伝わりとても胸に響いた。


数日後、
きれいな花嫁姿の娘さんの隣で
柔らかい表情でほほえむ
患者さまがいた。


その時意識を保つのに
精一杯の状態だったらしい。
でも確かに微笑んでいた。
とても幸せそうに。


そしてその二日後、
その患者さまは
家族に見守られ
静かに息を引き取ったという。




その患者さまは
私の父親の同級生でした。
やはりその患者さまと父親を
重ねて見てしまいました。
機嫌が悪い時や
バタバタしている出勤前に
父にそっけない態度を
とってしまう私。
いい歳してなにやってんだか。
とただただ反省。


人間なんて
いつ命がなくなるかわからない。
今、を大切に生きよう。
明日やればいい、明日言えばいい
そんなんじゃ
間に合わないかもしれない。
家族や恋人に限らず
みんなにもっともっと
やさしくしよう。
誰も嫌な思いをしないように。