
カズオ・イシグロさんのスピーチ
日頃から、心に響く言葉をメモするようにしています“こころメモ‘’と名づけました。その中から、イギリスの小説家カズオ・イシグロさんの言葉をご紹介します。
カズオ・イシグロさんとは
1954年11月8日長崎生まれ。
1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。
その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。
1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。2017年にはノーベル文学賞を受賞。2018年に日本の旭日重光章を受章し、2019年には英王室よりナイトの爵位を授与された。
(文/ハヤカワepi文庫/出版社より)
イシグロさんのスピーチ
「わたしたちはいま、異なる種族が互いに強く反目し、ばらばらに忌み嫌い合うような時代を生きています。私が生きる糧にしている文学という分野がそうであるように、ノーベル賞は、互いを分断する壁を越え、人類として共に何に立ち向かっていくべきなのかを思い出させてくれます。ノーベル賞はまるで母が幼い子供に聞かせるような物語であり、世界中の母たちがそうしてきたように、子供たちをインスパイアし、彼らに希望を与えるのです」
(文/朝日新聞DIJITARU)
これはイシグロさんが、ノーベル文学賞授賞式後の晩餐会でスピーチした文章の一部です
イシグロさんにとって、ノーべル賞は子供たちへの希望である、素敵な言葉ですねノーベルがこの賞に込めた、深い思いのようです。
ノーベル賞は勲章と高額な賞金と考えていましたが、受賞者にとっては、もっと深い意味があるようです
皆さんはこのスピーチから、どんな気づきがあったでしょうか?
イシグロさんの作品
「わたしを離さないで」は映画とドラマ化されました。人の尊厳を問う、ただただ切ない作品で故 三浦春馬くんが出演しています。
春馬くん亡き後で、悲しすぎてしばらく観られずにいました。でも、ドラマは春馬くんの生きた証、財産だと気づき、泣きながら最後まで観ました
長くなるので、この話は続きます。