
【あしあと(Footprints)】の誕生秘話
Google 掲載 2226回の記事
『あなたがたが年老いるまで、私は神。あなたがたが白髪になるまで、私は背負う。私が造った。私が担おう。私が背負って、救い出そう。』(イザヤ書 46章 4節)
この詩は長い間、作者不詳の中で語り継がれ、多くの人を感動させてきました。
私も辛い時にくりかえし読んでいます。皆さんにも何か気づきがあれば幸いです。
この詩は聖書のイザヤ書 46章 4節を基にして、次のテーマについて書かれています
- 神様とイエス様の愛
- 悔い改め
- 罪の赦し(ゆるし)
- 贖罪(しょくざい)

Google検索3位の記事 詩の全文
ポールさんの辛い過去、悔い改め、贖罪への道
ポールさんは7歳の時に母親を亡くして以後、父親から、入院する程のひどい虐待を受けて育ちます。
彼は8歳から警察沙汰を起こすようになり、万引き、集団強盗、ついには殺人事件に関わってしまいました。
その後、少年院、刑務所を転々とします。
10代の後半に釈放プログラムの中で、老年のクリスチャン夫婦の家に下宿し、キリスト集会に参加するようになります。
そこで、彼はイエス様と神様の愛を知ります。
彼は罪を償い、悔い改め、人生を修復し始めた後にマーガレットさんと出会います
マーガレットさんの赦す心、神様とイエス様の愛、詩の誕生
マーガレットさんは結婚する前に、ポールさんから辛い生い立ちと犯罪歴を打ち明けられます。
苦悩の後、二人で浜辺を歩いている時にこの詩が生まれました。その後も、彼女はあらゆる詩の創作を続けます
詩の紛失と発見
引越し業社の過失で、書きためていた詩が行方不明になりました。二人が必死で探し続ける中で、この詩は作者不詳のまま人々を励まし続け、語り継がれて行きました。
そして、ある日ポールさんと娘が水難事故に巻き込まれ、マーガレットさんも腕を折るという事故がありました。
その時「この詩をお読みすれば、きっと励ましになると思うの」と看護師さんがポールさんに読んでくれたという詩が『あしあと』だったのです。
紆余曲折を経て、ようやく作者が判明しました
ポールさんの絶望と救い主
私がその場にいたら、通報して虐待していた父親を刑務所に入れて、ポールさんを救い出してあげたかったです。
かわいそうに、彼を救う人は現れなかったのですね。
痛く、辛く、孤独だったでしょうかける言葉が見つかりません。
そうは言っても、犯罪をする言い訳にはなりません。
彼は罪を犯したことで、被害者を傷つけた業を背負い、一生罪を償っていくことになるのです。
地獄のような人生の中で、ポールさんには神さま、イエス様、牧師夫妻、教会、マーガレットさんという救い主が現れました。
初めて愛を知り、更生する機会が与えられました
その後、彼はキリスト者となりました。
神様とイエス様、マーガレットさんの愛
マーガレットさんはポールさんと出会い、求婚されて彼の過去に苦悩しながらこの詩を書きました。
神様とイエス様の愛を信じてポールさんを赦すことにしたのです。
「ポール、神様とイエス様はあなたを見捨ててなんかいない、あなたを愛している。あなたが愛に気づかなかった時にも、あなたを背負って歩いていてくれたのよ」とこの詩で、マーガレットさんはポールさんに語りかけているのです
罪の赦しは簡単ではない
キリスト教の教えには“罪の赦し”があり、実践するマーガレットさんは立派です。
でも、普通の人は犯罪者を無理に赦そうとすれば心が破綻します。
無理に赦す必要などない、かといってその憎しみを他者に転嫁するのは正しくありません。
憎しみで一杯の心は自分を破滅させます。
そんな時、私は赦せない自分自身を赦すことにしています。
自分を傷つけるものから離れて、自分を癒すこと、それが神様の説く愛だと思っています
詩の源はマーガレットさんの愛
この詩は神様とイエス様の愛について書かれていますが、真に人を感動させるのは伝道者、マーガレットさんの説く大きな愛なのだと思います
私の気づきはこうでした。詩の解釈に正解はありません。
皆さんはどういう気持ちがするでしょうか?
詳しくはこちらの本をご覧ください
★この本のあとがきを書いた村上宣道 牧師は、榊原寛 牧師(ワールド・ビジョン・ジャパン元理事長)の義兄です
あしあとに捧げる感謝の手紙集
榊原寛 牧師(ワールド・ビジョン・ジャパン元理事長)の本
★上記の本『あしあと』のあとがきを書いた村上宣道 牧師は、榊原寛 牧師の義兄です
関連記事
博愛の人 アフガンに散った 中村哲医師の言葉
キリスト
フットプリント
フットプリンツ
あしあと
足跡
カトリック
footprints
マーガレットパワーズ
詩