他の媒体やブログなど、繋がる事が出来たかたからの質問について、書ける範囲で書きます。
開頭手術の方針を示された時に、どうするか?
重要なので別記事で切り出します。
Q:硬膜動静脈瘻で主に血管内治療をされている先生に開頭手術を薦められました。手術後に傷跡が残るのが嫌!
だから、脳血管内治療ができる医師を知らないか?
A:
あくまでも脳外科なら脳外科の病気の治療を優先するのが大事です。
血管内治療や傷口の奇麗さの為にアチコチ探し回っている間に症状が出たり悪化する事も有ります。
信頼できる医師を見つけて信じた方が良いです。
主に血管内治療をされてる医師が開頭手術を薦めたなら、そう言う事です。
傷が残る不安。この質問、脳外科に限らず有ると思います。
病名を告げられてアタフタして傷口が気に成って術後に修正できる事まで気が回らない患者さんも多いと思います。
心配しなくても手術痕を奇麗にする形成外科が有ります。
保険が使える場合も多いはずです。
術後に落ち着いたら形成外科で目立たなくして貰うなど方法は有ります。
脳外科の先生によっては髪の毛を剃らずに手術される先生も居ます。
形成外科への紹介依頼を どのタイミングで訊くか?です。
ココから先は その場の雰囲気で判断して下さい。
術後に形成外科にかかって「この傷は自費の領域」と成らない為に脳外科の術前に脳外科や形成外科に確認した方が良いかもです。
脳外科から術前に紹介して貰えば患者がキレイに縫って欲しいかが分かるので 脳外科医も患者も意思疎通の面で良いのでは?と思います。
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開頭手術が向いている場所や状態も有る様です。
例えば、ccj(頭蓋頸椎移行部)などの場合、その場所に辿り着くのが外側からの方が近い場合、血管の枝分かれが多い場所で本来の血流で詰めてはイケナイ血管を塞栓術だと詰めてしまう可能性が有る場合などです。
ccjは最近話題だそうで、硬膜動静脈瘻に限った討論の場のホタルイカカンファレンスでも取り上げられている様ですね。
ちなみに、Tクリニックで病院決めの際に血管内治療のエピソードとして詰めてはイケナイ血管を詰めて脳の全機能停止の話が出ました。
今から思えば、血管内治療にコダワルな!局所麻酔の暗示?の意味だったと思います。
****ところで
私の関わっていた顔面関係でも手術痕をキレイにできないか?訊かれました。
今は顔面の癌や外傷の場合、顔面外科と切除手術と同時に再建する時も珍しくないです。その場合は形成外科を事前に受診や連絡して準備します。
(再建=無くなった部分を出来るだけ元の形に近づける様な処置)
何かを切り取らない手術の傷跡は空白地帯です。
特に脳外科領域は顔面ほどでは無いけど人目に晒される場所は谷間です。
奇麗に越した事は無いですが、現実には それぞれの診療科は自分の分野の病気を治すのが目的なので傷痕の仕上がりは二の次の場合も多いです。
緊急処置の場合、顔面外傷で形成外科が縫う場合もある事を書いておきます。