一通り終わった様で「前立腺が硬いので粉砕には時間が係る。麻酔の切れてきたので粉砕して取り出すのを後日にするか?」再度訊かれる。

えっ!これから粉砕と取り出し‼?

「それなら転院させてくれ!と叫びそうになる。

取り出しだけ転院する訳にも行かず…

 

少し冷静に成り、膀胱内に剥離したモノには神経は繋がってない。水の中に浮かんでいる筈なので、体に器具が触れているのは尿道だけの筈なので、無茶をしなければ そこまで痛むとは思えなかった。少なくとも陰茎部分は麻酔が効いてる状態。

本当に、どうでも良いから早く終わってくれの気持ちで「終わらせたい!」と希望を伝える。

 

この時点で私も上級医もメッチャ腹立ってるし、ぐったり。

 

粉砕後に水で吸引して回収したタンクを見える位置に看護師が配置してくれる。

前立腺内部の状態は見せない事は徹底している様だ。

相当、酷い事に成ってる?

 

かなりの出血に見える。こんなに多いのか?これまでの手術の経過から不安に成る。

 

ここから更に40分かかりました。

他の場所の手術でも、上手な医師は しっかり止血を行い、いかに合理的な範囲で塊の数を少なくするか?です。下手だから中途半端に複数の欠片を作ったのでは?と疑りだしたらキリが無い状況でした。

レジデントの削った破片、上級医の破片など膀胱内で探すだけで手間だと思いました。上手な医師だと大きな塊で数も少ないし何個有るかも分かっている筈。

(予習範囲では熟練者なら10分以内、長くて20分)

 

モルセレーター(モーセレーター)を 途中で一時、電気メスに変えて、また戻ったり。

モルセレーターは元々子宮筋腫を細かく切り刻んで外に取り出す筒の中に回転する刃が有る道具です。

【 モルセレーター 】で検索してみて下さい。

 

取りだしでは 麻酔が浅いのでモルセレーターの叩く感じから、多分電気メスの違う感じに成りました。また流れて行くチューブ内の破片に焦げた跡が有るものが増えました。

 

その後、言い訳を疑り、本当に硬いから取り出しにくい現象が有るのか?調べたら

「beach ball」現象を知りました。

論文やyouTubeにも一杯有りました。

beach ball は、核の大きさ(前立腺の取りだす範囲)、肥満度、慢性炎症などが影響する様です。

検索してみて下さい。

 

やっと取り出し終了。