金環日食その2<?
意外に晴れてるじゃないか(汗)と思った朝方だったけれど、7時を回ると、冗談のようにみるみる空が曇ったのだった(倒)
これは全然駄目だろうーと思うものの、生徒たちは結構集まっていて、わらわらグラウンドに出ている。
このまま見ることができなくても、朝からうきうき校庭を走り回るのは、それなりに爽快なのかもしれないのだった。
……が。
ちょうど、日食がリング状になる頃に、雲が微妙に動いたのだった。
あららら?と見上げていると、雲の向こうからうっすらときれいなリングが見える(驚)
#日食グラスをつけると、むしろ真っ暗(倒)
肉眼で見ちゃイケナイ、とはいうけれど(汗)
ということは、グラスを外して歓声を上げているいちねんせいたちを本当は叱らなくてはいけないのだけれど(汗)
まあいいか、とか思ってしまったのだった。
やがて、光が強くなってきたので、いちねんせいたちは嬉しそうにグラスをつけ、また騒ぐのだった。
実のところそうして太陽が見えたのはほんの僅かな時間だったのだけど、そもそも金環日食の時間自体が短いのだし、かなり運がよかったのだと思う。
よかったねーとしみじみしていると、他クラスのいちねんせい少女が大慌てて尋ねてきた。
「せんせい、せんせい、写真撮ってもいいですかっ?」
「だから、無理だってば、ってかそれより見ておいたほうがいいって、ほら、隠れちゃうぞー!」
と、私と近くにいた同僚はこれまた慌てて彼女に言った。
そして。
帰宅すると、夫がちょっと残念そうに携帯を見せるのだった。
画面の真ん中には、ひたすらまぶしく光る太陽が写っている。
「写真撮ってみたけど、やっぱりうまくいかなかったよー」
…………。(倒)<なんだかもう(涙)