池袋の東京芸術劇場で
イギリスのドラマ教育の現場から学ぶレクチャーを受けてきました。
そのなかで、
物事を考えるアプローチとしてとてもいいなぁと思うことがあったのでご紹介しますね。
キーワードは「逆に考える」です。
↓天井が鏡になっている建物で、鏡ごしに撮ってもらった逆さま写真

ドラマ教育(Drama in education/DIE)とは、
演じることを通してコミュニケーションやチームワークを学んだり
自己肯定感など生きる力を養ったりする手法です。
(すごくざっくりした説明です…)
レクチャーのテーマは
「劇場に来ない(来られない)人たちに向けたアウトリーチの紹介」、
つまり、
「劇場に(魅力を感じないなどの理由で)来ない人たちに来てもらうためには、
劇場や主催者側としてどんなアプローチをすればいいか?」
をイギリスの事例をもとに考えるというものです。
講師のスチュワート・メルトンさん(ファシリテーター、劇作家、演出家)は
レクチャーの冒頭に「共感すること」の大切さを話したうえで、
こんなふうに続けられました。
逆に考えてみましょう。「劇場に来ない人たち(HARD TO REACH)」がいるのではなく、わたしたちが「彼らにアプローチできずにいる人(HARD TO APPROACH)」なのです。
(会場で同時通訳された言葉をわたしがメモしたものを元にしています)
…これ、とってもすてきだなぁと思ったんです。
劇場に来ない人たちは、
たとえば劇場やそこで上演されるものに魅力を感じないのかもしれません。
主催者は、なぜこの良さがわからないのか?
といらだつかもしれない。
だけど、
主催者のほうが、その良さを伝えられていないのだ、ともいえますね。
当たり前かもしれないけれど、忘れがちなこと。
そしてこの「逆に考えてみましょう」は
「劇場に来ない人/アプローチできてない人」だけでなく
ビジネスでもプライベートでもいろんなことに当てはまりますよね。
「家事を手伝わない夫/家事を手伝ってと言えてない妻」
とか、あるかもしれない…

レクチャーはそのあと、
劇場の建築様式や名称、地域を巻き込んだ取り組みなど
さまざまな事例と視点から演劇と劇場に広く親しんでもらうことを考える
とても有意義な内容でした

初めに「共感を大切に」、
そのうえで「逆に考えましょう」というメッセージがあったので
頭をやわらかく、想像を広げながら受講できたように思えます。
…わたしもね、もっと話し方のことをお伝えしたいので、
このブログを読んでくださる方への共感を大切に、
「まだ理想とするほどたくさんの方には伝えられずにいる自分がいる」
ことをよく考えてみようと思っています!
あなたがもっと伝えたいことはなんでしょう?
「共感を大切に」「逆に考えましょう」を当てはめてみるとどうでしょうか。
よかったらわたしに教えてくださいね

ブログのコメント欄でも、LINE@の1対1トークでも、お待ちしています!

法人5社、大学での研修を含め
累計指導人数300人
フリーアナウンサー/話し方講師/役者 である三木 恵の
2018年3月~2019年2月まで
1年連続満席
次回、3月分は2月25日(月)より受付開始予定です。
話すことを楽しんでもっと自分らしく活躍したいという方、
ぜひ一緒にレッスンしましょう
お申し込みをお待ちしています!