こんにちは!
フリーアナウンサーの三木 恵です。
「心を動かす話し方レッスン」の継続コースでは
クローズドなFacebookページで毎日質問を承っています。
そこでわたしから頻繁にお伝えしていること…
それは、
話し方教室で習うことの定番「腹式呼吸」についてでもなく、
「発声」についてでもなく、
「観察してみてくださいね」
という言葉です。
話し方には声や言葉の様々なスキルがありますが、
それだけではなく!
他人の話し方を「観察」して「気づく」力をつけることがとっても大切です。
昨年登壇させていただいたイベント。
セミナーや講演に行くときは登壇者の話し方を観察するチャンスでもありますね!
例えば、周りにいますよね、「話し上手だな~」と感じる方
では、その方の「どんなところ」が話し上手だと感じるのか、
言葉にできるでしょうか。
「この人は話し上手だな」と感じるのには理由があるはずです。
話すのが上手かどうかまではなんとなく感じていても、
理由という観点では考えたことがない方が多いと思います。
でもそこを、掘り下げていく作業をするのが大事なんです。
すると少しずつ気づきが増えていって、
「なんかよくわからないけど、この人は話すのが上手だな」
から
「この人の話し方は時系列に構造化されていてわかりやすい」
「この人の声はよく響いていて聞きやすい」
と、具体的に理解できるようになります。
こういうのを5個、10個、20個…となるべくたくさんあげていくんです!
そうすると、その中から自分に足りないものや優先順位を考えて、
それを身につけるために行動していけますよね。
もし理由を掘り下げず「よくわからないけど話し上手」という感想のままにしておいたら、
「わたしは話すのが苦手だからな~」だけで終わっちゃってるかもしれません…。
それでは何も変われないですよね
(むしろモチベーションが下がってしまうかも…)
始めはなかなか掘り下げられないかもしれませんが、
だんだん感度がよくなっていきます。
また、自分でも話し方を学んでいれば、
それによって気づきが広がり、学びが深まり、さらに気づきが広がり…
という良いサイクルも生まれます
「話し方の本」は世の中にたくさんあるのに、
「話すのが苦手」という方が一向に減らない理由もこのへんにあるのではないかと!
人の話し方の良いところを観察し、気づくことができないと、
自分がどうなりたいかもぼんやりしたまま。
その状態で本で「スキル」だけ知っても、そうそう身につかないのですよね。
逆にいえば、話し方を観察し、気づく力がしっかりつけば、
ご自分でずっと成長し続けられるということです
いろんな学びに共通することかもしれませんが…
話し方を変えたいなら、まず周囲のお話し上手な方を
「観察してみること」
ぜひ取り組んでみてくださいね!