アッパーボイスに華麗でメロディーをつける

定旋律をベースボイスに置いて、アッパーボイスに対旋律を書きます。

 

使う調は、Eメジャー(ホ長調)です。

定旋律

「パリ音楽院の方式による 厳格対位法」(山口博史著)

定旋律集(p.103)から取ってみました。移調してあります。

 

 

7つ目がD♯、Ⅶ音です。Ⅴ6のコードになるように7小節目にはBを入れます。

使えるコード 

詳細はこちらです。

対旋律を付ける

掛留をたくさん入れなくてはいけませんから、指定された度数の掛留が入りそうなところを探します。

8度 5度 3度 6度 メロディー音

 

9度⇨8度の掛留は連続音程に気をつけます。上行のときに使えます。

 

9小節目にも掛留はできるのですが、メジャーですのでドミナントになりそうもなく省略しています。

 

8小節目にもあるのですが、予備が5度になるので、使えません。

 

リズムの連続に気をつけてうまく繋がるように音を置いていきます。

 

8度 5度 3度 6度 メロディー音

 

全て順次進行にしてみました。

 

掛留を4つにしました。

 

8分音符は限定的に使うべきですが、多用しています。

 

ミス等お気づきの点・ご意見・質問がありましたら、コメントでお知らせください。

 

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第2拍拍点に解決のコード音を置く

 

 

華麗に限ったことではなく、掛留一般にあてはまります。

2分音符の場合

必ず拍点にコード音を置きます。ここが解決音の定位置です。

4分音符の場合

解決音が定位(置)にあれば、残りの拍点外にはメロディー音、コード音を自由に配置できます。

 

 

 解決音の前に他のコード音を置くことができます。

 メロディー音で飾ることができます。

 解決音を先に置くことができます。(これを先取解決と呼びます。)

  先に解決音を置いても解決とはみなしませんから、定位に解決音が必要です。

④ 特例で、先取解決後1オクターブ上に解決音を置いてもよいとされています。

 

お気づきの点・ご意見・質問などがありましたら、コメントでお知らせください。

 

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嬰ヘ長調の3和音

♯が6個付くメジャーキーはF♯メジャーです。

 

Fメジャーは♭1つのキーです。それを半音上げたキーです。7音全てを半音上げますから♯が7個つきます。しかし、Bには♭が付いています。♭は-♯となり、打ち消しあって調号が消えます。

 

7♯+1♭=7♯-1♯=6♯

 

♭位置のBに記号がない♯6個となるわけです。

 

 

基本形と第1転回形を示します。

基本形のコード

水色は不協和和音です。
 

s3:短3度 d5:減5度

 

メジャーのⅦのコードは減3和音となります。不協和音程のコードです。

 

Ⅰ、Ⅳ、Ⅴのコードはメジャートライアド(長3和音)です。根音から第3度音までの音程が長3度です。

 

Ⅱ、Ⅲ、Ⅵのコードがマイナートライアド(短3和音)です。第3度音までの音程が短3度です。

 

Ⅶの5度は減5度です。

6のコード(第1転回形)

s6:短6度 s3:短3度 A4:増4度

 

第1転回形のコードは最低音から最高音までの音程が6度となります。6度は協和音程のため、どのコードも協和和音となります。

 

Ⅰ、Ⅳ、Ⅴのコードは最低音と最高音の音程が短6度となります。それ以外のコードは長6度となります。

 

第3音と最低音との音程は、Ⅱ、Ⅲ、Ⅵが長3度となります。Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅶは短3度です。

 

対位法でⅦのコードを使うときは、第1転回形で使います。

 

Ⅶ6のコードの第3音と第5音の音程は増4度になります。

定旋律に華麗で対旋律をつける

パートが3つあります。1つは定旋律になります。すると、組み合わせは

 

  Top  Mid  Bas

①  華麗  全  定旋律 

②  全  華麗  定旋律

③ 定旋律  全  華麗

④ 定旋律 華麗  全

⑤  華麗 定旋律  全

⑥  全  定旋律 華麗

⑦ 華麗     華麗  定旋律

⑧ 華麗  定旋律 華麗

⑨ 定旋律  華麗    華麗

 

の9種類となります。

 

対位法による作曲法を学ぶ場合にはすべてを実習するとよいでしょう。

ポピュラー曲の作曲用には⑦~⑨を練習すると、コード、メロディーとサブメロディーの付け方の勉強になるでしょう。

設定のルール

2ボイス2分音符と同じです。

 

 

 

 

を参照してください。

 

次回では⑦の作り方を解説します。

 

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ハ短調の3和音

Cマイナー(ハ短調)はCメジャー(ハ長調)の同主短調です。どちらもC(ハ)を主音とします。♭が3か所、B、E、Aにつきます。

 

基本形と第1転回形を示します。

基本形のコード

水色は不協和和音です。

スケール

s3:短3度 d5:短5度 A5:増5度

 

ナチュラル&メロディック

緑色は補助的に使われるコードを表します。

 

 

スケール通りでは、不協和のコードが3つも生じます。

 

特にⅢが問題で、増3和音になります。

 

ナチュラルスケールやメロディックスケールのコードを使うことで、基本形のコードが増えますが、スケールのコードよりは使う頻度は少なくなります。

6のコード(第1転回形)

スケール

s3:短3度 s6:短6度 A4:増4度

ナチュラル&メロデック

 

第1転回形のコードは最低音から最高音までの音程が6度となります。6度は協和音程です。

 

スケールのⅢコードは、増3和音のため、協和音程になりません。第3音がネックとなり、転回してもトライトーン(3全音)のままです。

 

トライトーン(トリトン)は古典和声では増4度と同じように、絶対避けなければならない音程でした。

 

対位法では、ナチュラルのⅢのコードを使います。

 

減3和音は、第1転回形で使います。