全音は2種類、半音は3種類の音程が存在する

純正律は、平均律と違い、1オクターブを構成する12音の音程は一律ではなく、隣り合う音同士の間隔も、以下に示すように何種類もありました。

 

全音(7音音階)をダイアトニックと呼ぶように、半音のことをクロマチックと呼びます。

クロマチック体系

  区間   名称    比 
 ド~ド#    短半音   24:25 
 ド#~レ    長半音   15:16 
 レ~ミ♭   最大半音   25:27 
 ミ♭~ミ    短半音   24:25 
 ミ~ファ    長半音   15:16 
ファ~ファ♯   短半音   24:25 
 ファ♯~ソ  最大半音   25:27 
 ソ♯~ラ    長半音   15:16 
 ラ~シ♭   最大半音   25:27 
 シ♭~シ   短半音   24:25 
 シ~ド    長半音   15:16 

(J.-Ph.ラモー「和声論」より)

 

では、ダイアトニック(全音)はどうなっているのでしょう。

ダイアトニック体系

  区間   名称    比 
 ド~レ    短全音   9:10 
 レ~ミ    長全音   8:9 
 ミ~ファ    長半音   15:16 
 ファ~ソ    長全音   8:9 
 ソ~ラ    短全音   9:10 
 ラ~シ   長全音   8:9 
 シ~ド   長半音   15:16 

(J.-Ph.ラモー「和声論」より)

全音も2種類あります。