音程は半音単位で長短(増減)が変わる

音程を詳しく表す長短や完全、増減のついた度数には一定の法則があります。

異名同音の音程

12平均律では、度数が違っても同じ音高の音程が存在します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12平均律では異名同音となりますが、純正律では音高が一致しないものがあります。

音程の法則

 

半音間隔で音程の呼び方が変わっていきます。

ピンクが増加で水色が減少を表しています。

垂直音程、同時発生した2音の音程

  ☞ 音程

  ☞ 旋律的音程

  ⇔ 水平音程

 

 

縦の音程と呼ばれることもあります。

 

対して、水平音程(旋律的音程)は、横の音程と呼ばれることもあります。

長さの違う音の音程

 

1小節目のような場合、2小節目のように分割し、同時発生とみなして、垂直音程を求めます。

水平音程、時間差をおいて鳴る音の音程

   ☞ 和音的音程

   ⇔ 垂直音程

旋律の順次進行

メロディーの進行は、順次進行が基本となります。

 

順次進行とは2度の進行のことです。

 

順次進行

 

2度の音程は、長、短ありますが、どちらも不協和音程です。また、3度音程も、長、短がありますが、協和音程です。

 

始めの音が鳴り、次の音が鳴ると、2度の不協和音程が形成されますが、3番目の音が鳴ると、最初の音と3番目の音が3度の協和音程を作ります。

 

2度ずつ上行(あるいは下行)が繰り返されることで、不協和が協和音程に解決されるのを繰り返し耳にすることになります。

 

順次進行は最も単純で基本的な解決進行です。

和音構成コード音(harmonic tone)、メロディーの骨格となる音

コードを構成する音を内音と呼びます。

コード

一般的に使われる和音コードには、3和音トライアド4和音テトラッドの2種類があります。

 

3和音は、基本のコードと呼ばれるように、構成音が協和程音の組み合わせになっていますが、4和音は不協和音程音をそれに積み重ね、不協和和音になっています。

(ハーモニーコード(協和和音)についてはこちら

Fを底とする3和音と4和音

FとFM7

 

4和音を基本として使うのはポピュラー和声です。不協和音程音も、ポピュラー和声ではコード音として扱うのでしょうが、4和音は、解決を必要とする音程を含んでいます。

協和音程で考える

メロディーを作るということは、音を単に並べていくだけではなく、不協和音程を協和音程に置き換えていくという音の動き(音の解決)を作ることも重要です。

 

メロディーを構成する音というのは、解決進行を作れなくては意味がありません。従って、コード音も協和音程である必要がありますから、4和音ではなく3和音(のコード)で考えます。

 

フレンチラベンダーのワンピースを着た女の子

和音構成音以外の残りの音、nonharmonic tone

ポピュラー和声的に言えば、テンションとアボイドノートに不協和のセブンスを加えたものです。

 

コード音以外の残りの全部の音ですから、12-3=9個あります。

キーCのⅠのコードの場合

よく使われる外音

倚音

掛留音

刺繍音

経過音

先取音

逸音

 

これらは、対位法で使われる用語から来ています。

 

島岡和声では、「転位音(変位音)」です。