西洋音楽の楽曲を支える一定の音高の並び

調性

ポピュラーを始め現代の音楽では、調性にこだわらないのが一般的です。

ですが、人が楽曲を聴くときには、自然とある一定の音の並びを基にして聴いているようです。

 

そうでなければ、鳴っている音と音とに何の繋がりも見いだせず、音の羅列を聞くことになり、雑音(=ノイズ)としか認識できなくなります。

 

聴こえてくる音に何らかの繋がりを見つけて聴くことができるということは、頭の中に一定の音の並び方の体系を作り、それと鳴っている音とを照らし合わせ、つまり音と音とに何らかの関係を見い出して聴いていると考えられます。

 

音高に基づいて形成された音の繋がりの基準が調であり、その感覚が調性と考えられます。

 

ただし、この音を聴くときの基準となる体系は、経験的に学習して得たものであり、学習した内容によって自然と感じる音の並び方が、聴く人や場面、地域によって違ってくる可能性があります。当然、時代によっても移り変わってきたと思われます。

 

現代であれば、それは西洋音楽の調であり調性ということになります。

 

一番自然に聞こえるのが、長調(メジャーキー)で、やや不自然さを感じるのが短調(マイナーキー)というのは、たいていの人がまず長調の曲に聴き馴染んでいるからだと思われます。

機能和声による調

西洋音楽は、ダイアトニックを音階(スケール)の基本としています。

 

西洋音楽は、教会旋法が始まりで、その後、曲の終止の型(カデンツ=ケーデンス)を重視する考えから長調と短調に集約されていくことになります。

開始音と中心音

楽曲の始まりはダイアトニック上のどの音高からでも始めてもよく、始めの音に合わせて、音の連続に関連性を持たせていくことができます。

 

この音と音との関連性を引き出すのが、2つの音の高さの違い、音程です。

音程の違いは、響きの違いを生み出します。この違う音の響きの連続が、何らかの進行を感じさせれば音の進行感が生まれ、曲の展開となっていきます。

 

音程の違う音が作り出すものが和声(コード)であり、それらの音の組み合わせの違いが機能となります。

 

(音楽が)単音で鳴っていれば、始めの音を基準に次に鳴った音との音程の違いで、同時に複数の音が鳴り始めれば、最も高い音と低い音と音程の差で、(コードと受け取れれば)何らかの調を感じて聴くことになります。

 

調の基準となる音(音階の最低音=中心音)が開始音と同じであれば、最初から聴き手は調を容易に意識できるということになります。

 

→現代曲で使われる調へ続く予定

音程は半音単位で長短(増減)が変わる

音程を詳しく表す長短や完全、増減のついた度数には一定の法則があります。

異名同音の音程

12平均律では、度数が違っても同じ音高の音程が存在します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12平均律では異名同音となりますが、純正律では音高が一致しないものがあります。

音程の法則

 

半音間隔で音程の呼び方が変わっていきます。

ピンクが増加で水色が減少を表しています。

垂直音程、同時発生した2音の音程

  ☞ 音程

  ☞ 旋律的音程

  ⇔ 水平音程

 

 

縦の音程と呼ばれることもあります。

 

対して、水平音程(旋律的音程)は、横の音程と呼ばれることもあります。

長さの違う音の音程

 

1小節目のような場合、2小節目のように分割し、同時発生とみなして、垂直音程を求めます。

水平音程、時間差をおいて鳴る音の音程

   ☞ 和音的音程

   ⇔ 垂直音程

旋律の順次進行

メロディーの進行は、順次進行が基本となります。

 

順次進行とは2度の進行のことです。

 

順次進行

 

2度の音程は、長、短ありますが、どちらも不協和音程です。また、3度音程も、長、短がありますが、協和音程です。

 

始めの音が鳴り、次の音が鳴ると、2度の不協和音程が形成されますが、3番目の音が鳴ると、最初の音と3番目の音が3度の協和音程を作ります。

 

2度ずつ上行(あるいは下行)が繰り返されることで、不協和が協和音程に解決されるのを繰り返し耳にすることになります。

 

順次進行は最も単純で基本的な解決進行です。

和音構成コード音(harmonic tone)、メロディーの骨格となる音

コードを構成する音を内音と呼びます。

コード

一般的に使われる和音コードには、3和音トライアド4和音テトラッドの2種類があります。

 

3和音は、基本のコードと呼ばれるように、構成音が協和程音の組み合わせになっていますが、4和音は不協和音程音をそれに積み重ね、不協和和音になっています。

(ハーモニーコード(協和和音)についてはこちら

Fを底とする3和音と4和音

FとFM7

 

4和音を基本として使うのはポピュラー和声です。不協和音程音も、ポピュラー和声ではコード音として扱うのでしょうが、4和音は、解決を必要とする音程を含んでいます。

協和音程で考える

メロディーを作るということは、音を単に並べていくだけではなく、不協和音程を協和音程に置き換えていくという音の動き(音の解決)を作ることも重要です。

 

メロディーを構成する音というのは、解決進行を作れなくては意味がありません。従って、コード音も協和音程である必要がありますから、4和音ではなく3和音(のコード)で考えます。

 

フレンチラベンダーのワンピースを着た女の子