PC環境構築

Windows用

 

 ローカルで Stable Diffusion などAIを動かす場合、NVIDIA製のGPUならば、CUDA環境を構築することをお勧めします。

-GPUとCUDAの連携-

CUDAのバージョンの確認

パソコンにインストールされているGPUのドライバのバージョンに対応する最大のCUDAバージョンを確認します。

筆者の環境、Windows11、GPUはRTX3060(12GB)で説明します。

 

コマンドラインに  > nvidia-smi  と打ち込み、エンターキーを押します。

 

+-----------------------------------------------------------------------+

| NVIDIA-SMI  552.22     Driver Version:  552.22     CUDA Version  12.4 |

+-----------------------------------------------------------------------+

 

552.22 が、ドライバのバージョンで、

12.4 が、ドライバのバージョンに対応する最大のCUDAのバージョンとなります。

 

現在、インストールされているCUDAのバージョンを確かめるには、コマンドラインに

  > nvcc --version  と打ち込み、エンターキーを押します。

 

次の行の表示で、確認できます。

 nvcc: NVIDIA (R) Cuda compiler driver 

 Build compilation tools, release 11.6,V11.6.124 

 

他の確認方法としては、CUDAのインストールされているフォルダで、CUDA_Toolkit_Release_Notes.txt を開き、

「1.1. CUDA Toolkit Major Component Versions」で確認する方法もあります。

 

現状のバージョンは11.6で最大は12.4ですから、CUDAのバージョンアップが可能です。

現在インストールされているバージョンでも問題がなければ、バージョンアップしなくてもよい場合があります。

適合するCUDA Toolkitのバージョン確認

使っているNVIDIA製GPU用ツールキットの最適バージョンを確認します。

 

NVIDIAのサイトCUDA Toolkit and Corresponding Driver VersionsにアクセスしてToolkitとDriverの対応表を出します。※一部抜粋、Linux は省略してあります。

 

 CUDA Toolkit   Toolkit Driver Version
   Windows x86_64 Driver Version 
 CUDA 12.5 GA  >=555.85
 CUDA 12.4 Update   >=551.78
 CUDA 12.4 GA  >=551.61

対応表から、ドライバーバージョン「552.22」に適応するツールキットのバージョンを探します。

 

「>=」は、ドライババージョンが等しいかそれより大きいことを表します。

 

「552.22」は「551.78」よりは大きいですが、その上の「555.85」よりは小さいので、「CUDA 12.4 Update」がツールキットの最適バージョンとなります。

 

 CUDA 12.5 GA  >=555.85 > 552.22 → ×   
 CUDA 12.4 Update   >=551.78 < 552.22 → ◎
 CUDA 12.4 GA  >=551.61 < 552.22 → 〇

インストールのやり方

最適バージョンであるCUDA 12.4 Updateへアップグレードするには

NVIDIAの公式サイトへアクセスします。

 

Archived Releases から最適バージョンを探します。

 

 CUDA Toolkit 12.4.1 (April 2024), Versioned Online Documen

 

見つけた該当のバージョンを、リンクになっていますから、クリックします。

 

CUDA Toolkit 12.4 Update 1 Downloads ページが開きます。

 

operating System    Linux     Windows   

 

Windowsをクリック、以下同じように、各項目を選んでいきます。

 

operating System            Linux     Windows         
Architecture                    x86_64 
Version                            10 
    11    Server 2022 
Installer Type                 
  exe(local)    exe(network) 

 

インストールタイプまで選び終えると次のような表示が出ます。

 

 Download Installer for Windows 11 x86_64 

 

 >Base Installer                              Download(3.0GB)  

 

Download(3.0GB) をクリックしてダウンロードします。

 

 PCへCUDA Toolkit をインストールする 

cuda_12.4.1_551.78_windows.exe をWクリック

NVIDIA インストーラーの指示に従います。

 

NVIDIA CUDAインストーラー完了画面

 

が出れば、無事終了です。

-PyTorchとCUDAの連携-

PyTorchのバージョン確認

コマンドラインで  > python  と入力して python シェルを立ち上げます。

 

  >>> import torch  コマンドを実行、続いて

 

  >>> print (torch.__version__)  で、バージョンが表示されます。

 

  >>> import torch  コマンド入力で

 

  ModuleNotFoundError: No module named 'torch'  と表示が出た場合には、pytorch が存在しない(インストールされていない)可能性があります。

 

このような時には、 >>> exit()  コマンドで python をぬけ、コマンドラインで

 

  > pip show torch と打ち込んでみます。

 

  WARNING: Package(s) not found: torch  と出た場合には、pytorch がインストールされていません。

 

CUDAのバージョンと適合性が合えば、そのままで構いませんが、PyTorch がない場合やCUDAのバージョンと合わない場合には、pytorch をインストールします。

PyTorchのインストール

PyTorch公式サイトへアクセスします。(翻訳はしない)

 

 Pytorch Build  Stable(2.5.1)  Preview(Nighty)

 Your OS  Linux  Mac  Windows

 Package  Conda  Pip  LibTorch  Source

 Language Build  Python  C++/Java

 Compure Platform   11.8    CUDA   12.1    CUDA   12.4    CUDA  ROCm 6.2  CPU

 

Compure Platform の CUDA 11.8 を CUDA 12.4 にクリックして変えます。

 

Run this Command の右側  pip3 install torch torchvision torchaudio --index-url https://download.pytorch.org/whl/cu124  をコピーします。コマンドラインにペースト、実行します。

 

pip3 は、python3用の pip です。pip3 ではなく、単に、pip でもインストールに失敗するようであれば、コマンドラインで、
python3 -m pip install --upgrade pipを実行して、pip をアップデートします。

 

インストールの確認

コマンドラインで > Python を実行

 

>>> import torch Torchを呼び出します。

 

print(torch.__version__) Torchのバージョンを確認します。

 

2.5.1+cu124 TorchのバージョンとCUDAのバージョンが表示されます。

 

>>> print(torch.cuda.is_available()) CUDAが有効かを確認します。

 

True と表示されれば成功です。

 

以上でCUDA環境の構築は完了です。