1976年にオールマン・ブラザーズ・バンドが最初の解散をした際にそのメンバー3人が中心となって誕生したのがシー・レヴェルです。この作品はそのシー・レヴェルが1977年に発表したデビュー・アルバムです。セルフ・タイトル作品ですが、邦題は「荒海」です。
シー・レヴェルの中心になっているのはキーボードのチャック・リーヴェル、ドラムのジェイモー、そしてベースのラマー・ウィリアムズです。ジェイモーはオールマンズの創設メンバーですが、後の二人は「ブラザーズ&シスターズ」から参加した後発組です。
バンド名はチャック・リーヴェル、すなわちC・リーヴェルからとったそうで、リーヴェルがリーダーであることが分かります。シー・レヴェルはすなわち海抜〇メートルのことで、邦題の「荒海」とはイメージが異なります。もしかして「反抗」のレベルと間違えたのでしょうかね。
オールマンズの解散はグレッグ・オールマンとディッキー・ベッツの確執が原因のようなものです。フロントマンとはいえ、この二人が勝手に出ていった後に残されたメンバーによるシー・レヴェルですから、むしろオールマンズの正統派後継者ともいえます。
実際、このアルバムのサウンドは素直にオールマンズの香りが漂ってきます。フロントマンの二人が抜けたにもかかわらず、それに二人は中途採用組であるにもかかわらず、です。リーヴェルにもウィリアムズにも前任者の魂が宿ったかのようです。
今やローリング・ストーンズの準メンバーとしても有名なリーヴェルは、ピアニストでありながらデュアン・オールマンの後釜としてオールマンズに加入しています。ウィリアムズはデュアンと同じくバイク事故で世を去ったベリー・オークリーの後任です。
二人ともオールマンズのサウンドを熟知した上で加入しているわけで、シー・レヴェルにオールマンズの香りが漂うのも自然なことです。そこにオールマンズのジャズ感覚を担っていたジェイモーが加わっているわけですから、まさに真正オールマンズです。
アルバムは全8曲中5曲がインストゥルメンタルです。3曲はリーヴェルが歌っているのですが、通して聴いた後では歌の印象が乏しい。それほどインストゥルメンタル部分の素晴らしさが際だっているということにしておきましょう。とにかく極上のアンサンブルが聴かれます。
語弊がある言い方になりますが、オールマンズの名曲「ジェシカ」が全編にわたって流れているようなそんな気分になります。ただし、カントリー風味に代わってよりフュージョン色が強くなっていて、しっかりとシー・レヴェルの個性も刻印されています。ノールズも頑張っています。
ほとんどの曲を作っているリーヴェルのピアノさばきはもちろん素晴らしいですが、私はとにかくジェイモーのドラムに聴き惚れてしまいます。これぞオールマンズの背骨をささえたドラムです。ウィリアムズのベースとのリズム・セクションは素晴らしいの一言です。
フュージョン作品としてももっともっと評価されるべきアルバムです。このデビュー作はヒットしたわけではありませんけれども、みょうちきりんなジャケットとあいまって私の記憶には深く刻まれています。極上のサザン・ロック・フュージョン・アルバムだといえます。
Sea Level / Sea Level (1977 Capricorn)
Tracks:
01. Rain In Spain スペインの雨
02. Shake A Leg
03. Tidal Wave 潮のうねり
04. Country Fool
05. Nothing Matters But The Fever 熱気
06. Grand Larceny 大盗賊
07. Scarborough Fair
08. Just A Good Feeling
Personnel:
Chuck Leavell : keyboards, vocal
Jimmy Nalls : guitar, vocal
Lamar Williams : bass,, vocal
Jai Johanny Johanson : drums, percussion
***
Ed Dowling : trumpet
シー・レヴェルの中心になっているのはキーボードのチャック・リーヴェル、ドラムのジェイモー、そしてベースのラマー・ウィリアムズです。ジェイモーはオールマンズの創設メンバーですが、後の二人は「ブラザーズ&シスターズ」から参加した後発組です。
バンド名はチャック・リーヴェル、すなわちC・リーヴェルからとったそうで、リーヴェルがリーダーであることが分かります。シー・レヴェルはすなわち海抜〇メートルのことで、邦題の「荒海」とはイメージが異なります。もしかして「反抗」のレベルと間違えたのでしょうかね。
オールマンズの解散はグレッグ・オールマンとディッキー・ベッツの確執が原因のようなものです。フロントマンとはいえ、この二人が勝手に出ていった後に残されたメンバーによるシー・レヴェルですから、むしろオールマンズの正統派後継者ともいえます。
実際、このアルバムのサウンドは素直にオールマンズの香りが漂ってきます。フロントマンの二人が抜けたにもかかわらず、それに二人は中途採用組であるにもかかわらず、です。リーヴェルにもウィリアムズにも前任者の魂が宿ったかのようです。
今やローリング・ストーンズの準メンバーとしても有名なリーヴェルは、ピアニストでありながらデュアン・オールマンの後釜としてオールマンズに加入しています。ウィリアムズはデュアンと同じくバイク事故で世を去ったベリー・オークリーの後任です。
二人ともオールマンズのサウンドを熟知した上で加入しているわけで、シー・レヴェルにオールマンズの香りが漂うのも自然なことです。そこにオールマンズのジャズ感覚を担っていたジェイモーが加わっているわけですから、まさに真正オールマンズです。
アルバムは全8曲中5曲がインストゥルメンタルです。3曲はリーヴェルが歌っているのですが、通して聴いた後では歌の印象が乏しい。それほどインストゥルメンタル部分の素晴らしさが際だっているということにしておきましょう。とにかく極上のアンサンブルが聴かれます。
語弊がある言い方になりますが、オールマンズの名曲「ジェシカ」が全編にわたって流れているようなそんな気分になります。ただし、カントリー風味に代わってよりフュージョン色が強くなっていて、しっかりとシー・レヴェルの個性も刻印されています。ノールズも頑張っています。
ほとんどの曲を作っているリーヴェルのピアノさばきはもちろん素晴らしいですが、私はとにかくジェイモーのドラムに聴き惚れてしまいます。これぞオールマンズの背骨をささえたドラムです。ウィリアムズのベースとのリズム・セクションは素晴らしいの一言です。
フュージョン作品としてももっともっと評価されるべきアルバムです。このデビュー作はヒットしたわけではありませんけれども、みょうちきりんなジャケットとあいまって私の記憶には深く刻まれています。極上のサザン・ロック・フュージョン・アルバムだといえます。
Sea Level / Sea Level (1977 Capricorn)
Tracks:
01. Rain In Spain スペインの雨
02. Shake A Leg
03. Tidal Wave 潮のうねり
04. Country Fool
05. Nothing Matters But The Fever 熱気
06. Grand Larceny 大盗賊
07. Scarborough Fair
08. Just A Good Feeling
Personnel:
Chuck Leavell : keyboards, vocal
Jimmy Nalls : guitar, vocal
Lamar Williams : bass,, vocal
Jai Johanny Johanson : drums, percussion
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Ed Dowling : trumpet
