アーティストのん、待望のファースト・アルバム発表です。「スーパーヒーローになりたい」から半年、「スーパーヒーローズ」が誕生しました。「になりたい」がとれた訳ではなく、今回は複数型になりました。スーパーヒーローたちの参戦への賛辞です。
曲を提供したアーティストは、シングルで既発の高野寛とSachikoMに加えて、ブルーハーツのマーシー真島昌利、YMOの高橋幸宏、尾崎亜美、矢野顕子、大友良英とそうそうたる顔ぶれです。若干地味ながらもスーパーヒーローズです。
極めつけは忌野清志郎の声です。矢野顕子が提供した曲「わたしはベイベー」は清志郎をテーマにしていて、曲の終わり頃に♪ごきげんだぜベイベー♪という清志郎の声が収録されています。のんは清志郎直系の弟子と言ってよいですから、これ以上ない取り合わせです。
驚くべきことにのんが矢野顕子に忌野清志郎の歌を書いてくれと頼んだわけではないそうです。矢野顕子を研究していて、彼女がデュエットしていることで清志郎に入っていったというのん。以心伝心で矢野顕子に伝わったのでしょう。アッコさんらしい名曲です。
プロデューサーは飯尾芳史とのん自身が務めており、飯尾人脈のミュージシャンや曲を提供したアーティストが参加して、のんのボーカルとギターを支えています。達者なミュージシャン揃いですから、さすがにツボを押さえたロックが展開されていきます。
その中で注目は真島昌利提供の「さぁいこう」です。この曲のみ、のんのツアー・バンドであるのんシガレッツの演奏になっています。のんを加えて女性4人組の典型的なロック・バンド仕様のストレートなバンドです。
マーシーの曲ならではのカッコよさを表現するにはプロの技というよりもこうしたガレージっぽいバンド演奏の方が似合います。ドラムなど世界の屋敷豪太と比べられると酷ですけれども、これはこれでとても魅力的。青春パンクにはバンドがぴったり。
尾崎亜美の登場はかなり意外でした。青春パンク・アルバムの真ん中にどこからどう聴いても尾崎亜美なバラードが登場します。これに、プログラムされたリズムさえ高橋幸宏そのものなユキヒロ・ソングが続く流れは良いアクセントになっています。
アルバムは全部で12曲が収録されており、スーパーヒーローズの曲を除く5曲がのんの自作曲です。「へーんなのっ」と「ストレート街道」はすでにシングルで既発で、純粋な新曲は3曲です。「正直者はゆく」「あることないこと」「私の大好きな歌」。いいタイトルです。
清志郎直系ののんのボーカルにはさらに磨きがかかりました。私はこのボーカル大好きです。ギターもほぼ全曲で弾いているし、「うわっと心が沸き立つめちゃくちゃかっこいい曲達が詰まっています」というコピーに偽りのない青春パンク全開の爽快なアルバムです。
心配なことに、のんはミュージック・マガジン誌で巻頭特集が組まれてしまいました。参加アーティストの顔ぶれも含めて、彼女に近い世代がまるでいない。とことん透明感のあるアーティストだけに爺殺しの才能は抜群ですが、のんシガレッツでのブレイクも期待します。
Super Heroes / Non (2018 Kaiwa(re)cord)
曲を提供したアーティストは、シングルで既発の高野寛とSachikoMに加えて、ブルーハーツのマーシー真島昌利、YMOの高橋幸宏、尾崎亜美、矢野顕子、大友良英とそうそうたる顔ぶれです。若干地味ながらもスーパーヒーローズです。
極めつけは忌野清志郎の声です。矢野顕子が提供した曲「わたしはベイベー」は清志郎をテーマにしていて、曲の終わり頃に♪ごきげんだぜベイベー♪という清志郎の声が収録されています。のんは清志郎直系の弟子と言ってよいですから、これ以上ない取り合わせです。
驚くべきことにのんが矢野顕子に忌野清志郎の歌を書いてくれと頼んだわけではないそうです。矢野顕子を研究していて、彼女がデュエットしていることで清志郎に入っていったというのん。以心伝心で矢野顕子に伝わったのでしょう。アッコさんらしい名曲です。
プロデューサーは飯尾芳史とのん自身が務めており、飯尾人脈のミュージシャンや曲を提供したアーティストが参加して、のんのボーカルとギターを支えています。達者なミュージシャン揃いですから、さすがにツボを押さえたロックが展開されていきます。
その中で注目は真島昌利提供の「さぁいこう」です。この曲のみ、のんのツアー・バンドであるのんシガレッツの演奏になっています。のんを加えて女性4人組の典型的なロック・バンド仕様のストレートなバンドです。
マーシーの曲ならではのカッコよさを表現するにはプロの技というよりもこうしたガレージっぽいバンド演奏の方が似合います。ドラムなど世界の屋敷豪太と比べられると酷ですけれども、これはこれでとても魅力的。青春パンクにはバンドがぴったり。
尾崎亜美の登場はかなり意外でした。青春パンク・アルバムの真ん中にどこからどう聴いても尾崎亜美なバラードが登場します。これに、プログラムされたリズムさえ高橋幸宏そのものなユキヒロ・ソングが続く流れは良いアクセントになっています。
アルバムは全部で12曲が収録されており、スーパーヒーローズの曲を除く5曲がのんの自作曲です。「へーんなのっ」と「ストレート街道」はすでにシングルで既発で、純粋な新曲は3曲です。「正直者はゆく」「あることないこと」「私の大好きな歌」。いいタイトルです。
清志郎直系ののんのボーカルにはさらに磨きがかかりました。私はこのボーカル大好きです。ギターもほぼ全曲で弾いているし、「うわっと心が沸き立つめちゃくちゃかっこいい曲達が詰まっています」というコピーに偽りのない青春パンク全開の爽快なアルバムです。
心配なことに、のんはミュージック・マガジン誌で巻頭特集が組まれてしまいました。参加アーティストの顔ぶれも含めて、彼女に近い世代がまるでいない。とことん透明感のあるアーティストだけに爺殺しの才能は抜群ですが、のんシガレッツでのブレイクも期待します。
Super Heroes / Non (2018 Kaiwa(re)cord)
