ついに小屋入り | メメントCの世界

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演劇ユニット「メメントC」の活動・公演情報をお知らせしています。

ついに小屋入り ・・・ 嶽本 あゆ美

 長いようで短かった稽古、ついに今日から雑遊で小屋入りです。
 客演の方々にも仕込みをお手伝い頂き、ガンガン仕込みは進んでいきました。
 非力な私と田中は右往左往・・・してたのはあんただけだと怒られそうですが・・・
昔から、音響卓とオケピットしか仕込んだことが無い私は、こういう所に来ると素人同然です。
 二十年ぶりにスピーカーを吊り込みましたが上手くできずに、手伝ってくれた昔の後輩に叱られました。

 彼女も退社して結婚して早、人妻。昔から私が音響卓の廻りでぶーぶー言ってるのを聞いてくれた優しい後輩です。
 おっと、パラコードが無い!スタンドが無い!脚立から落ちそうだ!と叫ぶたびに何かしらの救いの手が伸びてきて、明日は舞台稽古です。
 神の見えざる手?というかたくさんの手によって支えられて幕は開くのですね。

 演出家・田中の旦那さんも、照明車の運転に道具の仕込み、照明の吊り込みと八面六臂の活躍。家族総動員法によって、拉致されてきたようです。

 私がブツブツ独り言を言いながら効果音を編集している横で、清田アナニエフ、立花アンドレイ、瑞木ミハイロ・ミハイロビッチ・シテンベルグが照明さんの明かり合わせにつきあってポーズをとっています。舞台監督の武川さんは、犬ぞりの手綱を握っているようです。

 楽屋では、制作の鳥羽さんが弁当を発注したり、チラシを折り込んだり。
 演出助手はかゆい所に手が届くように楽屋を整えていました。
 大津美術担当は、朗読劇の為の美しい芸術的台本表紙を制作してくれました。
 それを制作や音響助手、演出助手も手伝ってくれてます。楽屋は若い女子の溜り場と化し、華やいでいます。
 そしていつまでも帰ろうとしません。

 明日は楽器搬入して、明かり合わせをしながらの稽古です。
 SPACE雑遊の空間がじっくりと、しっとりと、グルグル渦巻きながらロシアになっていきますよ。
 まだチケットを予約してない方は、お急ぎください。あなたの知らないチェーホフ、お見逃しなきよう。