1989 UK TROJAN PERRY2

 

娘の買い物に付き合い、10年振りの新宿。

駅のロータリー以外は以前の面影のまま。

外国人の多さに驚く、浦島太郎状態。

 

時間がないので、10年前にはなかったDU店でレゲエ棚のみ物色。

するとこのお宝が姿を現す。わっ、と声を上げ、

嬉々としてレジへ。

 

1989年に発表されたリー・ペリーの編集盤、OPEN THE GATE

ペリー本人が選曲したレコード3枚組。

A面冒頭の2曲。words と vampire

1978年のオリジナル盤では12インチシングルの両面に収録されていたようだ。

 

ここに収められた、とぐろを巻くような妖気。

開けてはいけないドアの向こう。

一番近いのは、変質的なフリージャズか。

 

混乱の中に希望を見出そうとするような、

終末的な空気、行き場のない魂。

そのようなものを音楽として具現化してしまった、ペリーは

やはり天才としか言いようがない。

音楽をやっていなかったら、どうなってたのだろうか、と

頭をよぎる。