〜つづき



海援隊の千葉和臣さん (右)、中牟田俊男さん (左) と



目指すものの違いなんて、若いときは気がつかないんですね。

観客動員が多ければ多いほどいいと思ってしまう

アリスはチケットを売り出すと即日完売なんです。

でも考えてみたら観客動員の数を目指していたわけでもなければ、そっちの音楽を目指していたわけでもないんですよね。


海援隊の3人で目指したのは、人間の肌に接したような、手触りみたいな歌で、その歌のフレーズのところに来ると人々が深くうなずいてくれる。

それを歌にしたかった。


海援隊は平成6年に正式に再結成してから今年で30年を迎える



今年は地方でライブをぼちぼちやろうかと。

驚くなかれ。昨年は月に2〜3回でしたが、会場が満杯なんですよ。

どこの街に行っても1千人」は結構、大偉業なんですよ。

仲間に話したら「じじいになってもうすぐ消えちゃうから、みんな最後だと思って見に来てるんじゃねえか」と笑っていましたけど、それはそれでよし。

やっぱりいよいよこの道を行くしかないと。


最近は俳優の仕事はあまり来ませんけど、脇役で雇うには少しギャラが高いみたいですね (笑) 。

ただ、いつかきっとまたいい役が来そうな気がするんですわ。

俳優って面白いもんで、とにかく一生に一度の役をやりたいんですよね。

しっかり老いて、年をとった芝居を、年をとったという印象で見てもらえる役をやりたくて、たまんないんですよね。


(聞き手 酒井充 氏)




〈周りがすごすぎて、歌ではコンプレックスを感じていたんですね。

でも、土俵を変えて、俳優では大成功といって過言ではないのでは!

逆に〝すごい彼ら〟は、そのことを羨ましく思っていたかもですよ。


前にも書きましたが、〝アコースティック海援隊〟すごく良かったですよ。

3人の持ち味がストレートで伝わってきて感動します。

「思えば遠くへ…」YouTubeで聴いてみましたが、曲も演奏のアレンジもしみじみしていて心落ち着きます。


ところで、個人的に武田さんイメージの一つに、赤と緑のカップ麺があるんですが、そのことには触れてないですね。

何かエピソード聞いてみたかったな。


コンサート、近くに来られたら、行っちゃいそうです〉