〜つづき
「あの金八先生がたたいたんだよ、みんな分かってね。誰も真似しちゃいけないんだ、こんなことは」という気持ちでした。
台本にはなかったのですが、演出家に相談したらOKが出ました。
優に対し「お前を迎えた後、抱きしめるよ」と話しました。
そして本番でいきなりバチャーって入れたんです。あいつも油断していたので、きれいに入りました。
そしたら後ろにいた不良生徒役の子がびっくりした表情をしてね。ビンタが自分たちにも来ると思ったんでしょうね。
たたいた後に優と悟を抱きしめました。
驚いた表情をしていたので隠した方がいいと思って。
そのとき、本当は
「貴様たちは俺の生徒だ」
と言う予定でしたが、私も混乱していて
「貴様たちは俺たちの生徒だ」
と言ったんです。
職員一同で心配してあげているんで、「俺たち」になったんでしょうね。
《優を演じた直江喜一さんとの交流は現在も続く》
一杯飲むと、あの話ばっかり。
あいつが「今になって先生が何で怒ってたか、よーく分かる」って言うんです。
「怒られてよかったー」とも。
「お前だけは叱りがいがあったぜ」と言いました。頼もしい共演者でしたね、優は。
(聞き手 酒井充 氏)
昨年11月、「加藤優」こと直江喜一さんと
〈なんか、イイネこの写真、どこへ行った時のものなんだろう。
第2シリーズは、8シリーズある中で最も人気があるものなんだそうです。
1シリーズから32年間って、すごいよなあ、、こういう学園先生ものでこんなに続いたものは他に見当たらない。
すごい幼い頃、確か今の日テレで「青春とはなんだ」とか「これが青春だ」「進め青春」等々ありましたが、先生は代わっているもんね。
1人の同じ先生がずっとやってるというのは、青春ものの〝寅さん〟のような感じ。
武田さんは役で先生になったわけですが、本物以上の〝先生〟になったのですね。
そしてその生徒たちは武田さんの海援隊の〝隊士〟みたいなものですね〉