ファイナンシャルプランナーさんに相談することにより、家の予算を上げることに対して盲目的に心配することはなくなりました。
ただ、当初の検討していた金額より高くなってしまったことはやっぱり辛い…
安いに越したことはないので。
でも予算を上げたおかげで検討できる物件が増えたのは嬉しいことです。
SUUMOでも上限金額を上げて絞り込むといつも見ていた物件の他に、新しいものがちらほら。
夫も戸建てを見ていくうちに、賃貸のことは言わなくなって、いつの間にか家を買う気マンマンになっていました。
そして不動産屋さんはというと、根気強く我々が指定した物件をあちこち回ってくれて、子どもの相手をして、家まで送ってくれて、ほんとにほんとにお世話になりっぱなし。
毎週毎週、そしてときには平日も、不動産屋さんと家族かってくらい会いまくっていました。
しかし、なかなか良い物件が見つからない…。
もっとねばって退去ギリギリまで探すか、最悪は仮住まいしてでも気にいる物件を見つけるか…と思っていたところに突然の運命の出会いが…
そこはモデルハウスだった家で、最近その役目を終え売り出されたらしく、私も検索サイトで目にして非常に気になっておりました。
なんと1棟建てなんですよ、ここ。
1棟建ての何が良いかと言いますと、まず建売の戸建てって、わりと複数棟建てだったりするんですよね。
だからご近所さんも同時期くらいに入居するじゃないですか。
で、家を買うってことはだいたい子育て世代だったりするから、同じ年代の家族が集まりがちになりますよね。
それって、良くも悪くも「いろいろある」ということがネットでも言われているんですよ。
いろいろとは、まあ仲良くお付き合い出来ればいいいけど、妬みや嫉みや比べたり比べられたり、いろいろあるじゃないですか。
同じ学校や習い事だったらまたややこしいじゃないですか。
だから、この1棟建てという響きは私にとって非常に魅力的でした。
さらにインテリアで使った家具や小物はそのままもらえちゃうとのこと。
これはモデルハウスあるあるらしいです。
最初からおしゃれ家具や配置がされてるので私みたいなズボラでインテリア考えるの苦手な人間には助かる特典。
現地に着くと、この家を施工した地元の工務店さんが直々にお出迎えしてくれました。
ちなみにこの、「地元の工務店さん」というのも魅力的ワード。
地域密着型な工務店さんはきっと良い家を建てるはず!と勝手なイメージを持っていたので。
家の外観はとてもおしゃれな感じで、何気に植木がめちゃ素敵。
こ、これは気分が高まる…!
さっそくお邪魔してみることに。
ちなみにBGMは建もの探訪より小田和正のビトウィーン・ザ・ワード&ザ・ハート~言葉と心より…。
ドアを開けると…木のいい香りがする。
ここの工務店さんは木にこだわっているようです。
玄関も広い!今まで気になってた、玄関の狭さがここは全く無い!玄関が広いのはけっこう私の中で譲れないポイントだったりしたのでとても嬉しい。
モデルハウスというのは、その名の通りこれから家を建てたりリフォームする人たちへのモデルになるようにしないといけないので、外装も内装もグレードが一番良いものを使ってるそうです。
工務店の気合の見せ所らしい。
その工務店さんが直々に内装の説明をしてくれたのですが、とてもこだわって作ったという思いがすごく伝わってきたので、普通に感動しちゃいますよね。
ぜひ、こういう工務店さんから買いたい!
不動産屋さんも工務店さんに「これはすごく良いもの使ってますね!これはもう注文住宅って言っても過言じゃないです!」と。
肝心の夫を見ると、夫もなにやら満足そうな顔してる!
たぶん家の内装は私より夫のほうがこだわりが強く、今まで見てきた物件はどれも渋い顔していたので、こんなにいい反応は初めてでした。
これは…気に入ってらっしゃるな…!
最初は控えめに見ていた私たちも、だんだんグイグイと工務店さんに質問するようになって、かなり熱くなってました。
が、次の物件もあるので後ろ髪引かれつつ後にすることに。
とりあえず、ここにするということも念頭に置いて、駅まで歩いてみようとなりました。
道中では、家がめちゃくちゃ良すぎてどないしよってお互いパニックになっていました。
「まさかこんなに突然良い物件に巡り合うとはね…。たぶんさっきの物件以上のものは出てこないよね」
「あまりにも良すぎてびっくりしたよね…」
とポワーンとなってる我々。
そして、次の物件を見てもやっぱりさっきの物件が忘れられない…。
ちなみに後者の物件のほうが立地的にも第一希望だったし、金額も前者と同じなので、やっぱ立地が良いほうを選びたいな…と見学前は思っていましたが、こんなに素敵な家を見てしまった後なのでどうしてもイマイチ後者の物件に気が乗らない。
夫も「あの家見た後だと…」という感じ。
この家だって悪くない。
悪くないけど…。
やっぱりさっきの家が気になる!
そして不動産屋さんに、もう一度さっきの物件見たいです!と言うと、「すぐ行きましょう!」とのことで、さっそく工務店さんに連絡してくれました。
先程の工務店さんが家で待っていてくれましたが、さっきまで別の見学者さんの対応をしていた模様。
どうやら今日一日中、ひっきりなしに見学者さんがいたらしい。
そんなに人気なのね!
と、思いつつ焦る我々。
夫と見学してる最中に「ここ取られちゃったらやだね…」と話していて、夫が「やっぱりここ以上はもうないだろうね」と。
確かにこんな良い家はたぶんこれから内覧する範囲内と期間には無いだろう。
家はもう申し分ないし、駅も近いから、もう逆に迷うところなくない?とも思う。
昼と夜にこの物件を見学して、もうほぼ我々の気持ちは決まっていました。
つづく