しばらくはそれで
充分だったο
世界で一番
愛されていた自信があるο
そしてそれ以上に
彼を愛していた自信もあるο
だけど、いつからか
些細な喧嘩を繰り返すうちに
少しずつ少しずつ
自我を失っていくことが
多くなったο
その度に彼からは
悲劇のヒロインぶるな、
とよく怒鳴られたο
彼の言葉はいつも
胸をえぐるぐらいに
辛かったο
怒られるのが大嫌いで
逃げたくなって
泣くことしか出来なかったο
ただ、それは今考えれば
序章だと言えるο
あたしはいつも自分の非を
認めることが出来なかったο
それどころかモノを投げたり
叫んで暴れたおしたり
何度も自殺予告をして困らせたりο
少し時間がたてば
落ち着くものの
責め立てられれば
また同じ繰り返しだったο
走ってる車から
無理矢理降りようとしたり
彼を蹴ったりして
でも彼は怒りながらも
ずっとずっと
腕を強く握って
あたしを抑えてくれていたο
本当はそれが
すごく嬉しくて
心の何処かで安心してる
そんな自分がいたο
離れようとする自分、
それを止めてくれる
見捨てない彼、
そのカタチ=安心
いつしか、こんなやり方でしか
彼の愛を確かめることが
出来なくなっていたο
彼の"好き"という言葉も
頻繁なモノではなかったから
あたしの暴走を止める
見捨てないことが
"好き"とゆーことだと
解釈していたんだろうο