Kia Ora.

1か月以上振りのランニング関連の投稿。この間、住む街や仕事を変えるなどイベントが多かった。特に9月最初の2週間は新しい仕事と生活サイクルに慣れるのに必死でなかなか走れなかったが、そんななか迎えた9/15、Emerson's Dunedin Marathon2024 フルマラソンに参加した。結果は3位入賞、記録は2:39'20と6月に出したPBを再度更新。公認コースで初の2:40切りを達成することができた。

 

9/14 レース前日

ダニーデンには今回初上陸。昼前に到着して、まずは街中心部を散歩。ガイドブックや人から聞いていた通り、英国風の綺麗な街並みだった。街並みを眺めたあとはゼッケンを受け取りに前日受付へ。会場は中心部からほんの少しだけ離れた場所だったので行きやすかった。

ゼッケンに加え、缶コーヒーやレース中に使えるジェルももらえた。

そしてNZのレースではもう見慣れたスペシャルドリンクを預けるためのボックスもあった。日本ではスペシャルドリンクの準備はエリート選手しかできないが、NZではそこそこの規模の大会(私が出たなかだとクライストチャーチとウェリントン)ではだれでもスペシャルドリンクを用意、レース中にとることができる。私は現状ではゼネラルドリンクで十分だと思っているのでスペシャルを作ったことはない。

 

ゼッケンを受け取ったあとはもう一度街中を散策しようと思っていたが、ここ最近かなり疲れていたためあまり動く気にならず、スーパーと寿司屋で夕食と翌日の朝食だけ仕入れて宿にチェックイン。のんびりドラマや映画をみたりする時間すら久しぶりだったので至福の時間だった。

 

9/15 レース当日

スタートは7時半。4時半くらいに起きて準備。スタート地点が街から離れた場所で無料の送迎バスがあるとのことだったので、バスの出発時間である6時過ぎに集合場所へ。30分ほどバスに乗り、スタート地点に着いたのは6時40分頃。ちなみに私が乗ったのは一番最初に出発する先頭のバスだったので、遅いバスは7時頃に到着していたと思う。これも日本ではありえないが、NZではたとえフルであっても参加者がスタート会場に集まり始めるのはだいたいスタート30分前くらいから。私はフルのレース前は基本ノーアップなのでいいが、入念にアップをしたい人には30~1時間前現地着は心もとないだろうと思われる。

日本でいうなら、"地区公民館の前の広場"とでも表現できそうな小さな広場がスタート地点。

スタート時間が近づくにつれ人が増えてきた。といっても今回のフル参加者は370人ほど。小さな広場でも十分収まっていた(なお仮設トイレは混雑していた)。

 

スタート~12km

実はマラソン3日前の木曜日、突然右ひざに強烈な痛みが出て、木曜・金曜はまともに歩くことすらできず前日土曜にやっと違和感は感じつつも歩けるようにはなった、というような散々なレース直前だった。おそらく棚障害による痛みだと思われたが、本当に急に木曜日に痛くなったので腑に落ちない。前の週満足に走れていなかった焦りから今週は火曜にJog26km、水曜に1000mのインターバルと少し負荷をかけすぎた感は否めないが、それでも突然まともにひざを曲げられなくなるほど痛くなるとはどういうことなのか、、、。今年の年明けにも左ひざに同様の痛みが出ていたので、今後のためにも原因をはっきりさせたいところである。

 

ということで、スタートするまではっきりいって"棄権せずに走り切れるのか"だけが頭の中に渦巻いていた今回。普段アップはしないが、気温が結構低かったのとひざの様子も知りたかったのでゆっくり15分ほど走ってみたところ痛みはなし。この時点でなんとかなるかもと希望が見えた。スタート直前、Kiwiのおじさんに名前を呼ばれて??となったが、7月のハーフマラソンでゴール後一緒にダウンをした人が覚えていて声をかけてくれたのだった。そのときに私がダニーデンに出ると話していたのと、私が前回と全く同じ格好をしていてわかりやすかったこともあり声をかけてくれたのだと思われる。NZに来てからというもの練習も大会も基本ボッチなので、名前を呼ばれてほんの少し会話できただけでも不思議なくらい元気が出た。

 

そしてスタート。スタート地点から大通りに出るまでの100mくらいの小道を走っても痛みがでないことでいけると確信。この瞬間”走り切れるかどうか”から”どう走るか”にようやく頭が切り替わった。

元々は2時間35分切りで3位以内、かなりチャレンジではあるもののより上の目標として2時間30分前後で優勝と設定していた今回。7〜8月の練習内容を考えても不可能ではないところまできていたが、この2週間でかなり走力は落ちている自覚があった。ただ、それでも2:40切りは狙えるだろうと考え、3'45~50/kmで行くことに。4kmを過ぎたあたりから自分含めた3人でできた4位集団がそのペースに落ち着いたので、引っ張りあいながら折り返しがある12kmあたりまで淡々と走る。

 

12~25km

折り返すと、それまで特に追い風だとは感じなかったが風があったらしく、若干の向かい風を感じた。加えて数回上り坂もあったため、この間のラップは少し遅めになっていた。ただし動きは全く悪くなっていなかったので、コースと風でペースが下がるのは気にせず引き続き同じリズムで進んだ。

一緒に走っていた二人が17kmあたりで一人、22kmあたりでもう一人とペースダウンしていったので、それ以降はチラチラ見え隠れしていた単独3位の選手を捉えることを目標に一人で追いかけた。

 

25~35km

少なくとも2分は離されていたが、なんとなく捉えられる気がした。35kmまでに捉えられるかなと思いながら、地形を利用して時々タイム差を確認しながら走る。

読み通り34kmあたりで抜くことができた。相手が元気で抜いて後ろにつかれたら嫌だなとおもっていたが、抜く直前に運よくハーフマラソンの部門の折り返し地点がありハーフのランナーに紛れながら抜くことができた。

 

35~フィニッシュ

ハーフの選手たちは私がフルの走者だと気づくとたくさん声がけしてくれたのでとても楽しかったが、そのせいで34~37kmあたりですこし無駄な動きをしたため、最後の5kmくらいのペースアップが今一つで終わってしまった。とはいえ終わってみれば3位でPB更新。3時間前まで走り切れるかどうかを考えていた身としては十分な結果だろう。

スタート前は直近2ヶ月の練習がこの2週間で水の泡になっちゃったなぁと気落ちしていたので、スタートして痛みなく走れることがわかって、ペースも悪くはなく、中盤以降は3位以内を目指して上を見ながら走れたのでゴール直後はかなり嬉しかった。でもいろいろ大変でもこの2週間もっとしっかり走っていれば当初の目標に届いていた感触なので、ジワジワ悔しさが湧いてきた。

NZでのレースは予定では残すところあと2本。どちらも大きな大会。入賞は難しいが、納得のいく結果でまとめられるよう頑張りたい。なお表彰式はゴール後からの土砂降りの雨で中止だった。ちょっと残念。