2015年3月25日の仁明会病院SST時に発表しようとしたものの下書き
ほぼ毎回、個別課題にチャレンジ(共通課題は凡庸過ぎ、向上心を持つ者にとってはためにならないと思ったし、独自の自己主張をしたかったから)していた。
この時も時間不足で全文は読み上げれなかったけど。
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SSTは社会的技能訓練、主にコミュニケーションスキルの向上をはかるものだと思っています。
そして漫画の話題は中年から若年層にかけて、学歴や性格をあまり問わずウケがいいものだと思っています。
とくに「北斗の拳」ネタなんかは20代後半から中年にかけて、幅広くウケるものだと思っています。
今回は多分若い人か漫画好きな人しか知らない名作の「東京喰種(トーキョーグール)」という作品を多くの人に知ってもらいたいと思い、作品の紹介をしようと思っています。
「週刊ヤングジャンプ」に連載され現在続編が同じく「週刊ヤングジャンプ」に連載されています。
私は漫画雑誌を買ったり立ち読みしても興味のあるものしか読まない派で、ヤングジャンプを読んでいてもこの作品は数年読んでおらず、タイトルからグロテスクな感じがして読んでいませんでした。面白さに気付いたのは2014年11月頃に描かれていたバラの花の絵が美しく、模写の対象としようとしてからでした。
TVアニメ化もされているらしく、ブックオフではコミックスとしては他と差別化され高値でほとんど売り切れ状態です。昨日西宮北口のブックオフで新品の原価より50円しか安くない2巻目を買い、3つのシーンで涙を流しました。
作品の内容やストーリー的には、最近映画化された90年代の名作漫画「寄生獣」と似た設定です。
普段は人間と同じ姿をしていて人間の群衆にまぎれ正体をバレないように生活している、人間の肉を食らう超人的な力を持つ存在(グールと呼ばれます)がいるという設定です。
グールは人間の肉以外はコーヒーくらいしか美味しいと感じる事ができないというか、吐き出す程まずいという性質上、人間を殺して食ったりする存在です。超人的能力は主に戦闘時に発揮されます。
主人公は元々人間だったのに、よく通っていたコーヒー店の常連で片思いだった美女のグールに襲われ死に瀕したところで事故でグールが死に、病院に両者が運ばれ、グールの臓器の一部を移植する事で生き延びるというのが第1話です。
丁度「寄生獣」で人間の主人公泉新一の右手に寄生獣が宿る、というのを彷彿とさせる設定です。
それから人間として生まれ人間としての性格と性質を持って生きていたのに、人肉とコーヒー以外はマトモに食事をとれず苦しむという日々と、グールとして生まれ、人間としての仮面をつけて人間社会に溶け込もうとして苦悩するグールの姿も描かれます。
人間の側もグールの存在には気付いており、グールを害虫のように殺害する非人間的な人間であるグール捜査官も描かれたりしています。
文学、音楽、漫画など超名作を読んでいたり聴いていたら、体に電撃が走るような感覚を味わう事がありますが、この「東京喰種」の一巻目でもありました。
ノーベル文学賞を受賞したヘルマン・ヘッセの「デミアン」からの引用文を含み描かれているシーンです。
「鳥は卵の中から抜け出ようと戦う。卵は世界だ。生まれようと欲するものは一つの世界を破壊しなければならない」という文章と共に、主人公の元人間の金木がグールとしての戦闘能力に覚醒するところです。
ヘルマン・ヘッセの「デミアン」は私の最も好きな小説で、このセリフは高校倫理の用語集にも出てくるセリフで、青年期の自我の目覚めと関係して高校教育の中にも組み込まれています。
私はよく幻聴として処理される音声で「ヒトモドキ」と山形浩生勝手に広報部部長をやっていた玲奈という女とその支持者に言われていて、2巻目で涙を流している時、何か人間らしさを取り戻せた気がしました。
全ての人は「生まれながらにして平等な人だ」という認識が通用しない世界によく関わっているので、というか「平等の観念が存在しない権威主義的性格」の玲奈という女とその支持者に私的領域に踏み込まれて偉そうなことを言われているので、涙を流して人間らしさの感覚を取り戻している時が安らぎになっています。
次回街に外出する時、3巻目をブックオフで買おうかと思っています。
多くの人に「東京喰種」の面白さが伝わるとうれしいと思っています。
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