5月の終わりから母が旅行で韓国に来るはずだったが中止になった。
我が家には2匹の犬を飼っている。
私が中学生のころ泣いてお願いして買ってもらった16歳の健太。
迷い犬だったキャバリアが亡くなって迎えた同じ犬種のメル10才だ。
日本に居る時は私が健太の世話担当でメルの担当は母だった。
健太はとても人見知り寡黙だけど心温かい犬。年を取ってからは性格がとても丸くなった。
逆にメルはとても社交的で甘え上手、愛嬌満点で誰にでも愛される食いしん坊な犬。
年を取った健太がご飯を食べきれなくて残すと食いしん坊なメルがすかさず食べる。
野菜が大好きでブロッコリー・人参・キャベツ・きゅうりをポリポリといい音を出して食べてたメル。
そんな彼が先週体調不良で入院したと母から聞いた。
あんな食いしん坊なメルがご飯も少ししか食べず必ず食べたものを吐いてしまうそうなのだ。
レントゲンを撮っても異常がなく経過を見るために1日だけ入院。
退院したがまた具合が悪くなり入院したそうだ。
そして今日、母に旅行のことで確認したいことがあり電話した。
するとメルが”癌”で今日手術したというのだ。
あんな食いしん坊なメルが”胃癌”を患っていたのだ。
しかも手術で胃を開いてみたがあまりにも腫瘍が大きく手の施しようがないため
そのまま閉じたそうだ。
母はなぜもっと早く変化に気づいてあげられなかったのかと電話の向こうで泣いていた。
私は何も言葉が出てこなかった。
あんなに癌の腫瘍が大きかったら多分そう長くは生きられないと思うと母は言った。
私がのん気に韓国で生活してる間メルは苦しんでたんだ。
あんなに愛らしいメルが。
メルに出会ってから今までのこと思い出してたら涙が止まらない。
私が今メルのために出来ることってなんなんだろう。
