ここ十年くらいだろうか。友人から「同僚に対する困り事」の話を聞くことが多かった。
友人もまた医療系なのだが、もちろんその同僚も医療系だ。友人曰く「同僚はアスペルガーだろう」ということだった。
少し前からよく聞く言葉である。まずはGoogle先生にまとめてもらう。
ここら辺まで読んでみて、なるほどなあと思った。その特性を十分に生かせる場に立てば才能を存分に発揮できる。しかし選ぶ職業によっては周りの人間に疎まれてしまう。
先に述べたが、友人の同僚は医療職である。国家資格を持った専門職だが、医療職というのはぶっちゃけ「サービス業」だ。
患者やドクターや他の職種の職員との人間関係を円滑にこなし、突発的なトラブルにも臨機応変に対応しなければならない。日々の仕事はマニュアル通りにはいかないことばかりだ。あっちを立て、こっちを立てる調整役だ。
患者へは医学的根拠に基づいた対応と柔軟な対応のバランスを取る必要がある。
はい。職業選択を間違えたのですね(結論か?)
これは不幸だなあ。今から研究職に移るとか起業するとか無理っぽいし。
友人は数年ゴタゴタあってからガンになって、結局その職場を辞めた。
すごいストレスだったと語る。今は別の職場で元気に仕事してるけど。
社会の変化とともに注目される疾患や行動が変化する。
拒食症、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)。リスカやオーバードーズ……。
「空気を読め」って言葉はいつごろから出てきただろう。いじめ(虐待)の内容も陰湿で過激になった。「毒親」って言葉はいつ出てきただろう。
色んなことに名称が与えられることで、それらが顕在化する。元々あったものが更に明確になって、細かく分類されていく。認識が高くなる。
名称をつける(ラベリングする)のは大事かもしれない。もやっとしたものに病名がつけば治療方法が分かる。病名がつくまでがしんどかったりする。
しかしどうだろう。病名がついたところでどうにもならないことの方が多くないか?
自閉症スペクトラム症にしたところで、すごく効く治療法があるわけではないだろう。でも選ぶ仕事によってはとんでもなく能力を発揮できるってのは希望だと思う。
せっかくのネット社会なのだから、専門家に繋がって相談することもいい。
取りあえず「生きづらさ」の「名称」を探してみることから始めたらいいかもしれない。それが気持ちを楽にしてくれるかもしれない。もしかしたら、それに縛られてしまうかもしれないけど。
精神疾患は脳の病気だからさ。恥じるものじゃない。臓器の病気なんだよ。てか、自閉症スペクトラム症。自分にも当てはまる部分あるよなあ(おい)