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ここ十年くらいだろうか。友人から「同僚に対する困り事」の話を聞くことが多かった。
友人もまた医療系なのだが、もちろんその同僚も医療系だ。友人曰く「同僚はアスペルガーだろう」ということだった。
少し前からよく聞く言葉である。まずはGoogle先生にまとめてもらう。

アスペルガー症候群は、知能や言語の遅れがない自閉症スペクトラム障がいで、社会性やコミュニケーション、想像力、共感性、イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とします。

アスペルガー症候群の特徴には、次のようなものがあります。
コミュニケーションの困難
対人関係の困難
こだわりが強い
感覚の偏り
運動のぎこちなさ
社会的に適切に振る舞うことが難しい
コミュニケーションを円滑にすることが難しい
「こだわり」が強く柔軟に想像・思考することが難しい

アスペルガー症候群は、親の育て方が原因でなく、感情や認知の部分による脳の異常だと考えられています。

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大人のアスペルガー症候群の特徴には、次のようなものがあります。
表情や抑揚の変化が乏しい
あいまいな質問に答えるのが苦手
相手に合わせた話し方が難しい
自分の気持ちや考えを言葉にするのが難しい
思ったことをそのまま言葉にしやすい
空気を読んだ発言が難しい
話すタイミングがわからない
相手の気持ちを読み取るのが苦手
空気を読むのが苦手
曖昧な指示から意図を理解するのが苦手
視線や表情・身振りなど、非言語コミュニケーションの理解が苦手
他人に共感しにくいことが多い
他人への興味が薄く、一人で過ごすことを好む

また、関心のあることには集中力が高い、正確性の高い動きができる、記憶力が良い、単純作業が苦にならないといった強みを持つ方もいます。

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ASDの人は、ルールやマニュアルといった決められたことに沿って仕事をするのが得意です。そのため、作業がルール化されている軽作業や、マルチタスク業務があまりないファイリングやデータ入力といった作業が向いているとされています。
また、興味が強い(こだわりがある)分野には強い集中力を発揮することから、ひとりでマイペースに作業できる職種が向いている可能性があります。

ASDの人に向いている仕事としては、次のようなものがあります。
デザイナー
エンジニア
エンジニアアナリスト
研究者
校正・校閲
プログラマー
建物などの整備管理
学者

ASDの人は、学校や職場など社会の様々な場面で人とのコミュニケーションや関わりに難しさが生じることが多くあります。また興味や関心が狭い範囲に限られやすく、独特のこだわり行動や振る舞いが見られることもあります。

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自閉症スペクトラム障がい(ASD)の有名人
イチロー(元メジャーリーガー)
米津玄師(歌手)
島崎遥香(アイドル)
栗原類(モデル)
スティーブ・ジョブズ(起業家)
アインシュタイン(研究者)
イーロン・マスク(起業家)

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ここら辺まで読んでみて、なるほどなあと思った。その特性を十分に生かせる場に立てば才能を存分に発揮できる。しかし選ぶ職業によっては周りの人間に疎まれてしまう。
先に述べたが、友人の同僚は医療職である。国家資格を持った専門職だが、医療職というのはぶっちゃけ「サービス業」だ。
患者やドクターや他の職種の職員との人間関係を円滑にこなし、突発的なトラブルにも臨機応変に対応しなければならない。日々の仕事はマニュアル通りにはいかないことばかりだ。あっちを立て、こっちを立てる調整役だ。
患者へは医学的根拠に基づいた対応と柔軟な対応のバランスを取る必要がある。

はい。職業選択を間違えたのですね(結論か?)
これは不幸だなあ。今から研究職に移るとか起業するとか無理っぽいし。
友人は数年ゴタゴタあってからガンになって、結局その職場を辞めた。
すごいストレスだったと語る。今は別の職場で元気に仕事してるけど。

社会の変化とともに注目される疾患や行動が変化する。
拒食症、境界性人格障害(境界性パーソナリティ障害)。リスカやオーバードーズ……。
「空気を読め」って言葉はいつごろから出てきただろう。いじめ(虐待)の内容も陰湿で過激になった。「毒親」って言葉はいつ出てきただろう。
色んなことに名称が与えられることで、それらが顕在化する。元々あったものが更に明確になって、細かく分類されていく。認識が高くなる。

名称をつける(ラベリングする)のは大事かもしれない。もやっとしたものに病名がつけば治療方法が分かる。病名がつくまでがしんどかったりする。
しかしどうだろう。病名がついたところでどうにもならないことの方が多くないか?

自閉症スペクトラム症にしたところで、すごく効く治療法があるわけではないだろう。でも選ぶ仕事によってはとんでもなく能力を発揮できるってのは希望だと思う。

せっかくのネット社会なのだから、専門家に繋がって相談することもいい。
取りあえず「生きづらさ」の「名称」を探してみることから始めたらいいかもしれない。それが気持ちを楽にしてくれるかもしれない。もしかしたら、それに縛られてしまうかもしれないけど。

精神疾患は脳の病気だからさ。恥じるものじゃない。臓器の病気なんだよ。てか、自閉症スペクトラム症。自分にも当てはまる部分あるよなあ(おい)