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今回の記事は以下の動画を参考にさせて頂きました。


人間は他の動物よりも不完全な状態、未熟なままで生まれてくる。なので子供の時に細やかな養育が必要になる。
人間の脳が大人の脳になるのは25歳くらいと言われている。

思春期に二回目の出生がある。脳の組成が変わる。複雑なもの、抽象的なものを理性的に考えることが出来るようになる。なので、思春期には他人の気持ちがとても気になる。最初は理性よりもホルモンが優位だが、30歳頃になると理性が優位となる。

子供の頃に虐待(強烈なストレス)を受けると脳の成長に悪影響が起こる。
子供の頃から症状が出る場合もあるが、若いうちは体力があって乗り越えられ、40代になってから症状が出る場合もある。

『自分を虐めた人は弱い人だった』

まず現状認識をすることが大事である。
トラウマのある人は過去の記憶を避けているので、記憶が連動していない。思い出そうとすると芋づる式に嫌な記憶が出てくるので、記憶、知識を分裂させている。

自分を虐めた人は弱い人であるということを認めていく必要がある。
豊かな人、強い人はわざわざ他人を傷つけたりしない。
自分を傷つけた相手は弱者だったのだと認めることは、自分のプライドが傷つく。そんな相手を強大な悪者として恐れていたことを認めなければならないのは辛い作業である。

トラウマのある人は、挑戦が出来なかったり、自信が持てなかったり、被害的になりやすかったりする。トラウマの本質を理解すること。まず知識を得て、それに基づいた感情で理解していくことが大事。

ここでウェルビーイングの話が出たので、私なりに検索してみました。

『ウェルビーイング』
ウェルビーイングとは、幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態をいいます。

ウェルビーイングは、アメリカの心理学者であるマーティン・セリグマン氏が提唱した「PERMA(パーマ)の法則」に基づき、5つの要素で構成されています。
Positive Emotion(ポジティブな感情)
Engagement(エンゲージメント)
Relationship(良好な人間関係)
Meaning(意味や意義の自覚)
Achievement(達成感)
ウェルビーイングは、幸福度を高める5つの要素とも言えます。

シンプルにした図を以下に載せます。

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『ウェルビーイングの日本での考え方』
「ウェル・ビーイング」とは、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念。

全く苦しくなく不安がない状態は生きている限り手に入らないものだが、ウェルビーイングは手にすることが出来る。しかしトラウマを持っている人は、手に出来るという楽観性を持てない。それは幸福を追い求めることが出来ないということ。

ウェルビーイングを手にするためには、良い習慣を持つ、内省する、瞑想する、良い食生活や睡眠、心身の状況をモニタリングすることが大事。
物質的な快楽を追い求めすぎないこと。金や酒など目に見えるものだけを追いかけない。それらは人生のスパイス程度にする。

虐待(いじめ)を受けてきた人には、元々人間不信がある。人間不信を解くのは難しい。
加害者に対して怒ってもいいが、同時に受け入れていくこと。感謝と罪悪感の良いバランスを取ること。

これらは誰もが出来るものではない。
抽象的で難しいものなので、トラウマを100%癒していけとは言えない。
しかし向き合っていこうとすれば、上記のことが大切になっていく。

動画の内容を私なりにまとめてみました。
まあ、短い動画で全てを語るのは大変でしょうし、治療者サイドの説明なので、「わかっちゃいるけどさあ」って部分もありありですわ(笑)
私も元精神科看護師だけど、それとこれはまるで別モノだしなあ。でも、このドクターの動画は率直で真摯なのでわりと好きです。

とにかく過去の記憶がブツブツと途切れているんですよ。それは確か。思い出したくないのもあるけど、思い出す切っ掛けとなる物をこれまで捨ててきたってのも大きいのね。

日記帳、手帳、アドレス帳、過去ブログ、スマホのアドレス帳、手紙、年賀状、卒業アルバム、文集、写真(プリント・デジタル)。これらの物をとことん処分してきたわけです。

物を捨てることで人間関係も捨てることになる。
学生時代の人間関係は思い出したくもないし、関係の続いてる同級生なんて一人もいない。転職しても関係の続いている同僚は一人? 二人?

ネットが切っ掛けで知り合った人となると、そのSNSから離れて関係性が途切れるのは日常茶飯事。相手が積極的にこちらとの接触を保ってくれない限り、自然消滅していく。
うーん。細く長く何年も続いている方は、むっちゃ貴重な存在ですわ。

ウェルビーイングの五つの要素。全て満たされてると言える人、います?
私は遠い目になっちゃいましたが、対策での心身のモニタリングってところは大いに頷けますね。

若いころから『身辺整理』をするのが習慣だったので(おい)つまりは常に自殺を考えていたということなんだけど。
心身のモニタリングって大事だなと思うことが最近あって。記録に残すってのは、意外と有意義なんじゃないかな、と。
ま。それに関しては、双極性障害Ⅱ型の記事でまた書きますわ。

加害者に対して怒ってもいいが、同時に受け入れていくこと。感謝と罪悪感の良いバランスを取ること。
これね。難しいです。難しいのだけど、自分も加害者になったことがあるのだろうなと思いなおすと、感謝と罪悪感に行きつくのね。
そこの記憶がブツブツと途切れている厄介さはあるのだけど、人間不信が元になって迷惑や嫌な思いをさせたことは沢山あるだろうな。

お互い様ってところを受け入れることが出来たら随分と楽になれそうだし、許されてきたってことを意識出来れば、こころは平穏に向かうと思えるな。