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最近、○○ハラスメントって言葉が増えすぎてない? ってサクッと検索したら「ハラスメントには50以上の種類があり、更に増える傾向です」とな。
どうりで。50もあれば何かの拍子に聞く機会も増えるってもんだ。
取り敢えず、うちのAIに10個ほど上げてもらった。


パワーハラスメント 職場での優位性を利用して、身体的・精神的に相手を傷つける行為です。
セクシャルハラスメント 性的な言動により、相手に不快感や威圧感を与える行為です。
モラルハラスメント 倫理や道徳に反する行為で、労働者の人格や尊厳を傷つける行為です。
マタニティハラスメント 妊娠・出産し、育児休業などの利用に関する言動で、労働者の就業環境が害される行為です。
カスタマーハラスメント 顧客からの不当な要求や態度により、労働者の就業環境が害される行為です。
アカデミックハラスメント 教育機関において、教員が学生に対して行う嫌がらせの行為です。
エイジハラスメント 年齢に関する差別的な言動や態度です。
リストラハラスメント 配置転換などを通じて、労働者をリストラに追い込む行為です。
スメルハラスメント 体臭や口臭などにより他人を不快にさせる行為です。テクノロジーハラスメント IT技術に詳しい人が、詳しくない人に対して行う嫌がらせです。

生成AI


あー。10個くらいだったら聞いたことあるのばっかだね。さすがに50個調べるのは不毛な気がしたので、興味あれば検索してみて下され。
いやね、昭和生まれなんでこんなん当たり前にあった時代に生きていたわけですよ(笑)こうやって名称が与えられると途端に注目度が上がるよね。

名前をつけるラベリングするってのは存在の顕在化。そのものをより意識させることだと思う。
猫を「ねこ~」って呼ぶのと、自分でつけた名前で呼ぶのでは、持つ感情も変わる。名前の効力はデカイ。この場合はいい意味でと言っていい。

それがハラスメントみたいな社会問題への名前付け(ラベリング)となると、それは問題です!ってのがニョキッと浮き出て、ひとつのカテゴリーに入るわけだ。
物事には濃淡があるものだけど、全部一緒くたにして「~ハラですっ!」って言うのも、当然のように良し悪しがある。
なっかなか認識が深まらずにその手のハラスメントが絶えないから、こんなに〇〇ハラが雨後の筍のごとく増えてるんだろうけど。

で、よほどのことで社会問題にでもならないと国や企業は改めない。いや、社会問題になったとしても数か月したら禊は済んだとばかりに元に戻ってしまうのが多い印象だな。〇〇ハラを受けた人が例え自殺したとしてもだよ。世の中ではあっという間に忘れ去られる。すっごい早いんだわ。

 

以下は東洋経済オンラインからの引用。パワハラに関するもので、二年前の記事。

大企業では2020年6月、中小企業では2022年4月から「パワハラ防止法」が施行されていますが、まだまだ根絶には程遠い状況です。
そもそも、この国でなぜパワハラがはびこるのでしょうか。その背景には、日本独特の「労働文化」「コミュニケーション文化」があります。

【1】「成長は『苦行』の後にしか得られない」という日本人固有の超マゾ体質
「今日の仕事は、楽しみですか」という広告が炎上したことがありましたが、日本には「仕事や勉強は『苦行』であり、つらさや痛みに耐え乗り越えてこそ成長できる、目的が達成できる」という、極めてスポコン的な価値観が根強くあります。
「ほめるのは甘やかすことであり、パワハラはある意味苦しみを与え、成長させるために必要な指導である」ととらえる上司やトップが生まれやすい素地があるのです。
「威厳を持ち多少の反対も恐れずに独断専行で実行する人こそが強いリーダー」。こうした「父権的カリスマ」リーダーが、日本においてはもてはやされる傾向がありました。

【2】「非情で強い『ドS型』カリスマリーダー」信仰
「強権型」「トップダウン型」のリーダーであれば、下の人たちはただその意向に従えばいいだけ。自ら考え行動しなくてもいいのですから、ある意味ラクなものです。
「鬼教官」「軍曹」のようなリーダーに疑いもせず従う役員や社員という「共存関係」が築かれやすい企業文化が存在しているわけです。

【3】ガチガチの「上意下達」「タテ社会」の弊害
日本のように長幼の序を重んじる国では、「目上の者は目下の者に指令し、下の人は上の人に敬語を使い従う」という「上下関係」でコミュニケーションが規定されてしまいます。
こうした身分の固定化によって、年齢や序列が上の人がぞんざいで横柄な言葉遣いになりやすいという弊害が生まれやすくなります。

【4】ちょっとのことは忍耐で乗り越える「我慢至上主義」
日本人のギネス級の「我慢強さ」が、パワハラ問題を見えにくくしている部分はあるでしょう。
実際、私にも新聞記者時代、壮絶なパワハラ上司がいました。1時間おきに電話をしてきたり、ポケベルを鳴らされて行動をチェックされたり、ネチネチと嫌味を言われ説教をされました。
職場の隣の席には延々と堂々とポルノ動画を見続ける上司もいました。
しかし「事を荒立てないほうがいいだろう、私さえ我慢すれば」と口をつぐんでいました。「告げ口をして仕返しをされたくもない、ちょっとの忍耐で済むなら」とあきらめていたのです。
そういった我慢強さが「パワハラ野郎」をのさばらせる結果につながってしまった部分もあるでしょう。
これが海外であれば、声を上げるか、もしくは嫌な上司ならさっさと辞めるというオプションもあるでしょう。

【5】なかなか会社を辞められない「雇用流動性の欠如」
アメリカのある調査では、6割を超える人が「仕事を辞めたい理由」として「上司が嫌いだから」と答えています。
仕事を辞める理由は「仕事そのもの」ではなく、「上司が嫌だから」というのが最も多いのだそうです。
つまり「嫌な上司であればさっさと辞める」。これが世界の常識なわけですが、雇用流動性の低い日本ではそうもいきません。「パワハラに耐え続けるしかない」とあきらめてしまう人も少なくないわけです。
またそんなパワハラ上司でも解雇は難しく、なかなか企業からは排除しにくいという事情もあります。

【6】日本全体が「叱る依存」に陥っている
臨床心理士の村中直人さんは著書『〈叱る依存〉がとまらない』(紀伊國屋書店)の中で、私たち現代人に「叱ることに依存している人」が増えていると指摘しています。
「叱ること」「一方的な説教」は基本何の効果も生まないにもかかわらず、人は叱りたがるものです。それはルール違反を犯した相手に罰を与える体験をすると脳の報酬系回路が活性化し強い満足感や快感を得られるからだそうです。
「叱る」という行為で得られる「自分の行為には影響力がある」「自分が行動することで何かよいことが起きる」といった感覚に依存してしまいがちになる。
まさに「パワーハラスメント」とは、職場における〈叱る依存〉の一形態、もしくはその延長線上であると指摘しています。

パワハラ根絶は「話し方」を刷新することから
とくに現代は、自分にはまったく関係のない芸能人の不倫やスキャンダルに青筋を立て、制裁を加えようと躍起になる人が大勢存在するような「行きすぎた処罰感情」が暴走している時代です。
「叱るは正義」と考える人たちがいまだに多く存在するこの国に、「パワハラの萌芽は無数にある」ということなのです。

「パワハラ根絶」は、法制度を整えるだけで済む話ではありません。「上下関係に縛られないフラットな関係性」と「円滑なコミュニケーション」はパワハラを抑止するばかりではなく、イノベーションや企業変革にも大きな効果を発揮します。
日本企業の風土改革は、まずは一人ひとりが「話し方」をはじめとする「コミュニケーションスタイル」を刷新していくところから始める必要があるでしょう。

岡本 純子さん コミュニケーション戦略研究家・コミュ力伝道師

2022.9.18 東洋経済オンライン  

 

ルール違反を犯した相手に罰を与える体験をすると脳の報酬系回路が活性化し強い満足感や快感を得られるそうですよ。怖い依存症ですね(汗)

この岡本さんが書いてるようなパワハラは、私にももちろん経験あります。ありありです(笑)
あれはアカハラにカテゴリーされるのか、パワハラなのかは不明ですけど、教師に(職員室の隣の個室に)一対一で閉じ込められて、延々と(何時間だったかは忘れたけど授業もあるので90分くらいだったのか?)恫喝され続けたことがありましたねえ。
ありゃ完全に報酬系回路が活性化してましたわ。自分に酔っていらっしゃいましたから。教育でも指導でもなく人格否定だったので、まさにハラスメントだったな。原因は居眠りを咎められて、だったと思う。その当時はもう、双極性障害Ⅱ型を発症していたので、今になってみればなんだかなーですけどね。

「上下関係に縛られないフラットな関係性」ってのは、言うは易し。
こんなの小学生の頃から疑問に思ってたわ。なぜ人は人とフラットな会話が出来ないのかって。大人と子供だと上から下へ(P⤵C)ってのはままあるけど、それでも常に上から押さえつけるような物言いが良いわけないし。
A↔Aのコミュニケーションがいいに決まってる。

ちなみにPはペアレント、Cはチャイルド、Aはアダルト。
交流分析で使う用語で過去記事にあるから興味あればどうぞ。

んで、必要以上にドM(マゾ)な日本人は我慢しすぎ。だけど気安く転職できる環境ではないってあたりが、ヤバイよねーって感じだね。
報酬系バリバリ活性化のドS(サド)と、耐えるが美徳のドM(マゾ)とじゃあ、依存関係じゃんとも思っちゃうし。

ドS「こんな依存症に陥っていてはあかん! このままでは自分が解雇される! 1恫喝(?)につき1万円減給される!」ってなったら、パワハラやめるんかな。誰が判断するんだろ。それこそAIか(笑)

「話し方をはじめとするコミュニケーションスタイルを変える」ってあるけど、まあその方法を享受するのが岡本さんのお仕事なので、勿論ここには載ってないけどね(笑)
ただまあ、最近の義務教育なんかの変化でも分かるよね。
「クラスメイトをあだ名で呼んではダメ、〇〇さんと呼びなさい」とか。
子育て真っ最中の人だと、そういうの如実に感じていると思うな。
あと、会社での新人教育も変化してるかな。昭和の時代は「見て覚えろ」でしたけど、さすがにそれは減ったでしょ(多分な・笑)

 

過去、大勢の人が死なないと大きな改革って起こらなかったし、今もそうだと思う。鉄道事故だの、橋の崩落だの、設計・施工ミスだの、宿泊施設の火災だの、スペースシャトルの爆発だの……上げたらキリがないよね。
大元から見直して、現在は毎年事故ゼロですなんて企業はそうそうない。
そりゃあ日本の新幹線は優秀だし、橋も船も耐震基準もちゃんとしてるよ。他の国に比べたらね。

今現在、人を殺しているのはこういったハード面よりもソフト面かも。
岡本さんが書いてるような「行き過ぎた処罰感情」みたいなやつ。なぜ行き過ぎるのかはもうお分かりのごとく「報酬系」が原因ってことだよね。

こんなんで快楽物質放出して自分に酔ってほしくないんだけど。
アルコール依存もギャンブル依存も同じ。同じ報酬系の奴隷なわけですな。

アルコール依存症の治療していた側から言うけど、これ入院治療してもほぼほぼ治らないからね。
アルコールは今後一滴も飲まないなら普通の生活に戻れるけど、飲んだら最後、元の木阿弥。ギャンブルも一緒だよ。

自分は良いことをしていると思って部下を怒鳴り散らかしているサド上司は、パワハラが依存症という「病気」であると社会的に認知されない限り、やめないと思うな。だって快楽物質出てるんだし。やめるわきゃない。

依存症の治療はほんと難しいから、そっちよりサクサク転職できる環境を作ったほうが問題の解決は早いと思う。
もう会社に「通う」なんてのは時代遅れだと私は思っているし、たいていの仕事は機械に任せられるはず。仕事の定義を変えないと、ハラスメントは居座り続けるし、50個どころか100個になっても増殖し続けると思えるな。

仕事、企業、雇用の在り様を根本から見直す時期でしょ。今は。
でなきゃますますブラック企業は蔓延るし、サビ残で死ぬ人は増えるし、うつ病みたいな精神病も増えていく。
生きていくだけで精一杯なのに、どーして子供育てたいなんて思いますか。

SNSで「〇〇ハラスメント」ってよく聞くよなーの原因は分かった。
「日本全体が叱る依存に陥っているから」だ。
ハラスメントをやっている人はもちろん依存症だけど、それをSNSで垂れ流して炎上させてる側も同じ穴の狢(むじな)かもしれない。まあ、労基に行ってもダメだったから、ポストしてるのかもしれないけど。

社会構造自体が変化しなければ、コミュニケーションの方法が根本的に変わらなければ、ますます息苦しい世の中になりそうだな。