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H&M、制服姿の女児の広告を撤回 ⇒ 目立った抗議理由は「性的表現」よりも「ルッキズム助長」だった(オーストラリア)(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース制服姿の女児を使ったファストファッション大手「H&M」の広告が、抗議を受けて中止されました。オーストラリアで1月にnews.yahoo.co.jp

上記の話を知らない方のために、ヤフーニュースを貼っておきます。
問題になった画像は これ ↓

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H&M 広告

カワイイやん。
で、私はすぐに以下の作品を思い出した。

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カーネーション、リリー、リリー、ローズ

『カーネーション、リリー、リリー、ローズ』は、アメリカ人画家ジョン・シンガー・サージェントによる油絵。

百合の花とローズ、そしてカーネーション。フリルたっぷりの白いドレスの少女が二人。カワイイよね。

カワイイと言えば。

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アリス・リデル

「不思議の国のアリス」のモデルになった少女。ルイス・キャロル撮影。
小説のアリスのイメージ通り。

少女ばっかじゃなんなので、美少年を。

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トランプ詐欺師

あのカラバッジョの名作。次の作品も好きだな。

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Love on the Look Out (1890)


ウィリアム・アドルフ・ブグローのキューピッド。めっちゃ美少年やん。
あ、美少年と言えば。

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ビョルン・アンドレセン

ビョルン・アンドレセン - Wikipediaja.wikipedia.org


「ベニスに死す」に出演した若手俳優。
ただそこにいるだけで花が咲いたように感じる魅力的な美少年。
とはいえ彼の生い立ちは凄惨なものだったし、俳優に抜擢されてからもお察しのごとく。
大昔に描かれたキューピッドとなんら変わらない容姿って、もう奇跡的なのだけどね。

以下、ヤフーニュースより抜粋。

この広告を問題視したのは、オーストラリアのメディア評論家のメリンダ・タンカード・リーストさんでした。
1月16日、X(旧Twitter)にこの画像を投稿。
少女らに対してルッキズム(外見至上主義)を助長する内容だと連続したメッセージでH&Mの公式アカウントにメンションを送って抗議しました。 それはこんな内容でした。

「このFacebookのスポンサー付き広告にはどのような意図がありますか? 低学年の女子生徒は一般的に『注目を集めたい』とは思っていません。私が学校で関わっている多くの人々は、自分たちの外見に不必要な注目を集めたくないため、1人になって学んだり楽しんだりすることを望んでいます」

「女の子の親は一般的に、娘が学校に行くとき、バスに乗っているとき、授業中に他の人が見ているとき、頭を『向けない』ことを好みます。なぜ小さな女の子は自分の外見、体、そして『スタイル』に注目を集めるべきだという考えを煽りたいのですか?」

「おそらくマーケティングチームに一言かけて、『ルッキズム』を願望目標として評価する文化の中で成長しようとすでに苦労している思春期前の少女たちの注目を集めないような何かを考え出してはいかがでしょうか?」

カドカワの出版停止だったり、今回の広告中止だったり。多くない?
一部の主張によって企業がすぐに撤回しちゃう事例が。増えてない?
わたしの好きな絵画や写真は、世の中から排除される危機なのか?

ちょっと待ってよ。ちったー議論してよ。あっさり引っ込めないでよ。
議論するには時間がかかる? 炎上すると鎮火に金がかかる?
大昔からあった文化が、何もかも否定されていく未来って嫌だなあ。

可愛くありたい。カッコよくありたい。スタイルをよくしたい。美男美女と言われたい。そういう願望は人々のあいだに昔からあったと思う。

どこを見回してもスリムな美男美女。テレビも雑誌も映画も広告も漫画も。
そして拒食症の問題や美容整形の是非が取り沙汰される。
世の中にはダイエット商品は溢れかえっているし、美容整形は容認されてきている。

少女も少年もすぐに思春期に入る。現実を嫌というほど突きつけられる。ブスだのブタだの言う低能な人間は掃いて捨てるほどいるのだ。赤ん坊の容姿にすらあれこれ言うのが現実だ。

なんだかんだ言うわりに、対策は外側に丸投げ?
この流れ、ヤバイんじゃないの? とわたしは感じているのだが。
問題提示するなら、解決策も同時に提示するのがフェアなのでは?

自分の周囲だけ見て、あれは違う、これは違う。そうじゃなくって、その価値観と違う国もあれば、違う歴史を持つ国もある。個人でもまるで変わる。
一部の声の大きな人の意見がまかり通っていると感じてしまう。
企業はこれまでの労力と資金を考えれば、決して快く受け入れたわけではないだろうに。

窮屈だ。息苦しい。
カワイイもの好きの日本人として、由々しき事態だと感じている。