---前回からの続きです---


ア「・・・ねぇ、これって浮気だよ。」


彼女がそう言った瞬間、遮るようにもう一度キスをした。


ア「ん・・・」


さっきより少しだけ長いキスをして、俺は黙って彼女を抱きしめた。


ア「もー、しらない。疲れたから少し寝る。」


彼女はそう言って車のシートを倒し、後ろを向いてしまった。


俺「何しても大丈夫って言ったじゃんか。・・・怒ってる?」

ア「・・・」

俺「ごめん・・・俺も少し休もうかな。」


俺もシートを少し倒し目を閉じた。

2時間くらいだろうか。
少し横になるだけのつもりが本当に寝入ってしまった。


俺「やべっ・・・ほんとに寝ちゃってた・・・」

俺「アイルー、そろそろ帰るぞぉ」


そう言いながら、俺は彼女の肩をゆすった。


ア「・・・」

俺「うわwマジ寝か?wおーいw」

ア「・・・ぅん。」


そう言ってずっと背中を向けていた彼女が上を向いた。
目は閉じていて、寝ているのか起きているのかわからない。

俺は目を閉じたままの彼女に顔を近づけ、3回目のキスをした。


俺「わりぃ・・・なんかさ、好きになっちゃったみたい。」


ア「・・・」

俺「寝てるのかな・・・?とりあえず帰ろうか。」

ア「・・・ぅうん。ん?かえるぅ?」

俺「おっ?おきてたの?」

ア「半分寝てるwうち寝起き悪いから。まだボーっとしてるもん。」

ア「ねぇ、さっき何か話してなかった?」

俺「あぁ、やっぱり聞こえてなかったかwなんでもないよ。」

ア「そーゆーのが一番気になる!言え!早く!命令!」

俺「聞いてなかったほうが悪いw」

ア「じゃ、くすぐるよ?運転中にw」

俺「事故っちゃうw事故っちゃうでしょw」

俺「・・・後でまた言うよ。また会った時にでもさ。」

ア「んー・・・わかったよw」


そんなことを言いながら、彼女の家に車を走らせた。


俺「ついたよ。今日も遅くまでごめんな。」

ア「気にすんなwじゃ、またね。」


いつもどおり、彼女は俺が車を走らせるまで、手を振って見送った。

車を走らせ、家に戻ろうとしたとき、彼女からメッセージが届いた。


ア「ねー、ちょっとだけ戻って来てくれない?」


忘れ物でもしたのかな?
まぁ、とりあえず戻ってみるか。


俺「どした?」


彼女はニヤニヤしながら答えた。


ア「また会ったねwじゃ、さっきの答え言ってくれるんだよね?w」

俺「えぇー!そーゆーこと!?」

ア「約束したもんね♪」

俺「・・・わかったよ。」

俺「俺、メラルーのこと好きになっちゃったみたいだわ・・・」

ア「・・・えっ?」

俺「好きになっちゃったみたいなんだよって。」

俺「みたいじゃなくて・・・俺、アイルーのこと好きなんだよ。」

ア「・・・」

ア「好きになっちゃったのかーwこんな子供のことwんー?」


彼女はニヤニヤして俺の顔を覗き込んだ。


俺「なんだよその反応wうわー、言わなきゃ良かったわw」

ア「もう聞いちゃったもんねwまったくーwこんな子供の何がいいんだかw」

ア「しょうがないなーw付き合ってあげるよw」

俺「だいぶ上からだなwww」

俺「・・・ありがとな。」


そう言って俺は彼女を抱き寄せてキスをした。

いままでのキスよりも長いキス。
彼女も俺のことを抱きしめていた。


この時はこれから先のことなんて考えていなかった。

唯一思っていたのは、ずっとこんな日が続くと思っていた。


この日から、幸せなつらい日々が始まった。