入院受付で必要書類をもらい、当日の説明を受けた際、「どの位の期間入院される予定ですか?」と聞かれたので、先生からお話があった通り「1~2ヶ月になるようです。」と答えた。すると、長期の入院だと費用が高額となるため、窓口での支払いが限度額までとなる申請書を市役所でもらうよう勧められた。
父のこともかなり心配だったが、経済的な不安もあった。というのも、父はがん保険や医療保険に加入していなかったからだ。。。
数年前までは長年加入していたが、わたしと母が知らぬ間に父が解約してしまっていた。「なんてことを!!!」という気持ちだったけど、怒っても仕方が無い。。
とにかく、少しでも負担が減るのは本当にありがたかった。もちろん、保険に入っていれば先進医療などを受けさせることができたのかもしれないけれど、、、いまとなってはどうすることもできない。できることをしよう!
ということで、その限度額申請書を市役所までもらいに行きました。保険証と印鑑のみですぐに発行してもらえました。
市役所のあとは、、、母へ電話。手術不可であることを告げ、入院しながら抗がん剤と放射線で治療することになると伝えた。次に姉へ電話…するも出ない。姉は既に結婚をし、市内に住んでいるので直接訪ねることにした。父が運転する車の中、私は姉にどんなふうに伝えようか考えていた。実は姉は妊娠3週間目。。言い方によっては精神的に不安にさせたりして、身体によくない。困ったな…そんなふうに考えているうちに着いてしまった。洗濯物がバサバサと風になびいている。海が近いので風が強い。窓はしっかり施錠され、車がない。どうやら仕事へ行っているようだ。
姉は販売の仕事をしているので、勤務中でも会いに行ける。
「お父さん、お姉ちゃんの仕事場行ったことある?」
「いや、ねえな。。」
「じゃあ、行ってみようよ!お姉ちゃんの仕事姿見てあげて♪」
「いい、いい。また改めて来ればいいがら。」
父は「いい」と言うが、わたしは知っている。必ず最初の提案に2~3回は断るということを笑。
なので、2回ほど「行ってみよ♪」と言ったら案の定「行ってみっか♪」と言ってくれた!
ということで、姉の職場へ。ほんの10分ほど立ち話をした。今後の治療のことも伝えた。最後に「まあ、がんばって元気になって初孫を抱っこしなきゃね!」と言ったら、姉も「そうだよー!」と父に。しかし、それまで笑いながら話していた父の表情が急に険しくなった。そして突然「さ、帰るぞ。」と。。。
父を元気づけようとした私の言葉は、どうやら逆効果になってしまったようだ。反省した。
姉の職場を後にし、私は父に「下着とかパジャマとか買いに行こうか」と聞いた。父は「あとで行くからいい」と答えた。「あとで行くなら今行って、それからゆっくり過ごした方がよくない?」と私。「べつにいいがら。」と父。「そうなのー?今日なら私つきあうのに。」と最後のプッシュ。すると「つきあう~?んで(なら)行ぐが!」となった。
地元の大型ショッピングセンターで、パジャマ2着、肌着2着、スポーツバッグを購入。この時買ったパジャマは半袖でしたが、父は別の日に長袖2着を買い足しました。これはあとあと大正解となります。病室は空調が弱くかけてあるうえに、体調が悪くなってくると基礎体温が下がり半袖では寒く感じるようです。
また、父はシーツよりもタオルケットの感触が好きなので、入院2週目にタオルケットとタオル地の敷きパッドも購入しました。
いろいろ買って準備OK!
わたしは新しいパジャマや下着、タオルを洗濯し一枚一枚アイロンがけをした。
「治れ。治れ。治れ。治れ。」
小声で、でも力強く念じながら。