わたしはわたしを
すきになりたい

こどもの頃から
ずっとそう思っていた

自分を嫌いになる
きっかけや理由は
いくつかあった

内気で傷つきやすく
自意識過剰でもあり

事あるごとに
「どうせわたしは
どうせわたしなんて」

誰かや何かのせいにして
「可哀想で不幸なわたし」に
浸って安心していた

わたしはわたしを
すきになれないまま
いつでも寂しかった

自分以外の誰かを
すきになり愛するなんて
できるはずもないのに

自分に嘘をついて
ずっと生きてきた

自分を許せないから
ひたすら抑圧し
罪悪感を抱きつづけた

すると自分が
壊れてしまった

絶望した

そのとき一度
わたしは死んだ

失ったものとひきかえに
生まれ変わったつもりで
どうにか生きようとした

宇宙の真理に巡り会い
救われたと思ったけれど
いつも不安だった

地に足がつかないままの
ポジティブシンキングが
わたしを混乱させた

結局、事あるごとに
わたしはわたしを
すきになりたい

やっぱりここに
戻ってきてしまう

何度繰り返したことか

この矛盾を抱えたまま
生きてくなんてもう嫌だ

良くも悪くも転機を迎え
どん底までおちこんで
ようやく覚悟ができた

これからの人生
自分の道を自分の足で歩く

わたしはわたしの
ありのままを受け入れる

中途半端に蓋をしてきた
奥底に潜む泥々とした感情

わたしがわたしを
認めてあげることから
はじめよう

未来を想像する
わたしはわたしを
しあわせにする

そう決めたわたしを
わたしは誇らしく思えた