私人です。

今年2月17日

亡き兄の時に自習したことですが

今朝早朝に大阪の妹から

「お兄ちゃん、お母ちゃん亡くなった…」

 

再び

王の方々

「何卒、情状酌量を切にお願いいたします!」

 

 

 

 

 

(抜粋)

 

天か地獄か、死者は10人の王に裁かれる

死後の世界では、10人の王がいて裁判官のように裁くという話には興味津々。

「死天山を越えたら、さっそく十王の一人が出てきます。

 

1番手(初七日)は、秦広王(しんこうおう)。

結果的に極楽往生する方も、地獄に落ちる方も、

ここから審判が始まります。

そしてみんなが針の山を越えるのです。

この山を越えるために草履が必要です」。

この山を越えると、

 

2番手(二七日)の初江王(しょこうおう)が出てくるとか。

その王の裁きの前に、衣領樹(えりょうじゅ)という木があり、

その木の元に奪衣婆(だつえば)と懸衣翁(けんねおう)という

人間の姿をした鬼がいて、着ていた服を奪衣婆がはぎ取り、

その服を懸衣翁が衣領樹の枝に掛けるといいます。

「枝のしなり具合で、罪の重さが測られるのです」。

「この後、裸で三途(さんず)の川を渡ります。

三つの渡り方があるので三途といいます。

一番罪が軽い人は橋を、悪さが少なかった人は浅瀬を渡ります。

一番罪深い人は激流。

大蛇、竜などがうようよしているところを泳いで渡ることになります。

子どものうちに亡くなったときは、賽(さい)の河原に連れて行かれ、

そこで石を永遠に積み続けます。」

 

三途の川を渡ると、

3番手(三七日)の宋帝王(そうていおう)、

4番手(四七日)の五官王(ごかんおう)が続くと説明。

五官王が持っているのが“業のはかり”という天秤(てんびん)です。

「一方に重しが付いていて、もう一方に亡者が載せられ、

地獄行きかどうかが決まります」

 

閻魔王は5番目に登場、いわば地裁

その後、5番手(五七日目/35日目)に出てくるのが、

私たちも知る閻魔王。

 

「忌日と十王は関連があり、

一七日(初七日)で秦広王、

五七日で閻魔王が登場します。

 

七七日(四十九日)で極楽に行くのか、

あるいは地獄を含む六道輪廻(りんね)に戻されるかが決定します。

 

ただし、

6番手(六七日)の変成王(へんじょうおう)、

7番手(七七日/49日目)の泰山王(たいざんおう)は、

今の裁判所に例えると高裁と最高裁。

 

地裁で最初に判決を下すのが閻魔王です。

本来は七七日の法要よりも、

35日目の五七日できっちりと法要をしないと、

まともな判決が出ないことに」。

 

地裁、高裁、最高裁という分かりやすい説明に、

思わず納得です。

 

「地獄は六道の一つ」と六道絵を示し、

一番悪いのが地獄、

次が餓鬼、畜生、阿修羅(あしゅら)、人(にん)、天と説明します。

「天は、天国ではなく天人や天女が住む所です。

天に行ったとしても必ず衰えて、

やがて死を迎えます。そして一からやり直しです。

 

動物に生まれ変わるのが畜生。

阿修羅は人ですが、一生戦いに明け暮れる。

 

この六つをぐるぐると回るのが、六道輪廻。

 

六道輪廻から脱却して浄土に行けるかどうか決まるのが、

五七日の閻魔王の裁き。

 

最終判断を下すのが7番目の泰山王です」

 

十王の

8番目は百か日の平等王(びょうどうおう)、

9番目が一周忌の都市王(としおう)、

10番目は三回忌の五道転輪王(ごどうてんりんおう)。

「なぜいるのかというと、再審請求ですね。

 

最終的に三回忌のときに、行き先が正式に決まるのです。

十王の中心にいるのが閻魔王です」。

浄土に行くにも、地獄を含む六道に行くにも、

十王が関わっているのですね。