詩人復帰一作目

当初は別作品を考えていましたが

数年ぶりに

アメンバーさん旧ネーム「macoさん」

(現在は)

 

との音信と共に

リブログして頂いた作品

2016/06/05を最後に未完成を

完結してみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事先での一時的な業務提携による

娘のような

三人の部下娘のお嬢さんとの縁。

 

その中には、私とおなじ名前のヨシコ

にも関わらず

今回は

彼の心には暴風が吹かなかった理由

そのわけを

彼岸で再会したお母さんが紐解くと言う。

 

数年も中座していて

ワインを取ってくるなり酔っぱらっていた。

「もうぉ~!お母さんそんなにワインがぶ飲みして」

 

「ごめんごめん!じゃ、続きと行きましょうか」

 

(再びお母さんの独演がはじまった」

 

淳君にとって

ヨシコとの

別れは思春期の出来事で

難攻不落の城のようなもの

トラウマこそならなかったけど

出会っても

少しは振り向くことは

大切なのに

振り向こうとはしなかった。

 

ただ干支が後押しして壁にぶつかっても

起き上がる

性質のイノシシで救われたみたいね。

 

淳君の四天王の別れはと言えば

まずはヨシコとの別れ

御婆ちゃん

叔母さん

お父さん

そして別格の

生き別れている子供

特に愛娘さんはひとしお。

 

「そっか!お母さんわかった!」

 

「ヨシコにもようやく、淳君が」

「ヨシコ病に巻き込まれなかった訳がわかったようね」

 

「もうぉ~!わたしはウイルスではありません」

「守護役だよ!」

 

「じゃ!ヨシコ!彼岸でのお勉強に戻りましょう」

 

「はぁ~い、またね」

 

 

彼岸での授業中

彼の出来事を思い出していた。

 

彼は

今回の仕事を受ける前に

ふるさと大阪に帰って

お父さんの墓に参っていた、

その時に

実家での元の部屋

実家を出てからは亡きお父さんの書斎で

寝泊まりしていた。

 

亡くなってから十数年たつのに

片付けしていない本棚

ふと本棚奥から

お父さんが置いていたアルバム

もともと知っていたけど

開くことはなかった。

 

ただこの時はじめて

何冊かアルバムを開いた

そして数冊目を開くと

十数枚の写真が舞い降りた。

 

そこには

彼の結婚式での

御婆ちゃんや

叔母さん

お父さん

それ以外に

お父さんにとっては

初孫たちの写真が。

 

彼の別れはすべて置き去りにして

思い出物も持たず

身一つで

後にしていた。

 

そう彼にとって死に別れた

お父さん

御婆ちゃん

叔母さん

 

生き別れている

愛娘たちと

愛ふたたび再会して

持ち帰っていた。

 

 

そして

「RRRRRR・・・」

携帯が鳴る。

 

「ヨシコさん、彼岸での授業中ですよ」

 

「すいません!」

 

淳からの着信だった。。。

 

 

 

(完結)