リュックの思い出。


どーも、メロンパンです。


2年ぶりですねぇ、、。


先月はなんかウソンパンってやつに乗っ取られていましたがそんなことはさておき、。


メロンパンは1人遊びのプロ。日本に帰っても日本独特の雰囲気を1人しっぽり楽しんでいます。


今日も塾講座というメロンパンの敵を放棄し1人で外へ。


敵とは戦うな、逃げろ。がメロンパンの師匠、カスタードクリームパンのモットー。


好みじゃない青のジーンズを履いて、茶色かオレンジか分からん謎のリュックを背負って家を出る。


塾から逃げ出して、少しだけムテキなパンになった気分。


そんな中、茶髪で黒い服を着たお洒落なお姉さんとすれ違った。


中3から中身外見が変わってない自分を自覚しながら恥ずかしくなる。

なーんか幼さが拭いきれないんだよな。。


いうても今日の服は子どもっぽいわけじゃない


だけどこのオレンジか茶色かよく分からないリュックのせいで、自分のアイデンティティが崩れている。


それもそのはず。これはメロンパンのリュックではなく親のものを一時的に使っているのだ。


メロンパンは去年の夏、前のリュックが破りに破れ、チャックが空いたままになってしまって買い換えた。


選んだのはパステルカラーの紫色のリュック。


完全小中学生用のデザインだけど、カナダだったら浮かんわ、と軽率な考えでとりあえず1年間用に選んだのである。


デザインもまあまあ気に入っていたのだが、これが帰国した今では使えない。

大人っぽい服装をすればするほど恥ずかしめにあうシステムとなっている。


きっとリュックの製造者だって大人になれない成人に向けて教訓を込めて作っているのだ。


先を考えず安直に買ってしまったばっかりに、周り回って現在、親の謎のリュックを代用せざる終えなくなった。



そんなメロンパンの最近の口癖は「黒いリュックが欲しい!」



黒いリュックなら普遍的で無難で、安全で安心で、もう恥ずかしい思いをすることも失敗することもないのだ。


ちゃんと今までの失敗の教訓を生かしての黒リュックなのである。


親には買ってきたら良いじゃんと言われているが、行って選んで買うという労力を想像してついつい先延ばしにしてしまうのである。



だから毎日カフェでもレストランでも駅のホームでも隣や前にいる人のリュックを見てしまう。


基本みんな黒いリュック。それでもみんな違う。


みんなは一体「黒いリュック」という同じ条件の中でどうやって今のリュックを使うに至ったのだろうか。


好きなブランドだったのか、値段で決めたのか、はたまたお下がりか、店で見かけたものを一目惚れして買ったのか。


そもそもリュックなんてほぼ毎日使うといっても過言ではない。


だからきっと買う時はみんな少なからず気に入ったもの、納得したものを選んでいて、それぞれにそのリュックとのストーリーがあるはずだ。


メロンパンだって前のリュック、そしてその前のリュック、その前の前のリュック。小学生の頃に買ったリュックとの思い出をまだ覚えている。


だからこそ、その一大イベントの日を迎えるための心の準備と体力が必要で、先延ばしにしてしまう。


そして先延ばししている間は毎日納得していないリュックにアイデンティティを崩壊されながら歩いているのだ。


納得していないリュックと歩いているとやがて自信を失い、小心者になっていく。


そんなメロンパンのことを知る由もなく、今日もスピッツは耳元で優しい音楽を奏でている。


そして「私のようなパンがスピッツの音楽を聴かせて頂いてて許されるのでしょうか」


という風になるのだ。(←いまここ)


ちなみに今思い出した4つ前のスヌーピーのリュックとのお別れはオーストラリアだった。


当時は中学2年生を終えた春休み。


語学学校から家(ホームステイ先)までバスに乗らないといけないんだけど、バス停の標識にもバスの中にも場所が書かれていないから今どこを走っていて、どこのバス停で降りないといけないかが全く分からない。


ある程度街から離れると、いわゆる海外の住宅街みたいな、特に何もない通りを走るから何度も最寄りのバス停に似たフェイクみたいなところをバスが通過する。


メロンパンはそのフェイクに毎回惑わされ、変なところでバスを降りては40分以上忍たまの曲をリピートしながら、歌いながらホームステイ先までグーグルマップを見て帰っていた。


その時のリュックはグレーでスヌーピーが書かれていたやつ。


チャックの後に差し込みバックルが2つついていて、開け閉めに割と手間がかかる作りにはなっていたんだけど、スヌーピーは好きだし気に入っていた。


しかしある日家に帰り自分の部屋でくつろいでから鞄を見ると見たことのない白いインクがリュックの表面に付いていた。



ハトのフンである。



どこでやられたのかは覚えていない。



しかしバス乗車中はリュックを前に抱いて座っていると思うと、そこで気づかなかったということはおそらくその後にやられたはずだ。


その後の記憶は曖昧なんだけど、ティッシュを濡らして拭いた記憶がある。


正直その時間は惨め。

中学2年生を終えた幼き子がオーストラリアまで来て、他人の家でお気に入りのスヌーピーのリュックについたハトのフンをティッシュで拭いている。


どうしてもそんな自分のことを一瞬客観視しては哀れむ時間があった。


手には絶対つきたくなくて、ティッシュは早めに変えて捨ててた。

意外だけどこれまた簡単に落ちてくれない。

かなりちゃんとつけられてしまったせいか拭いても拭いてもしっかりダメージが残っているのだ。


次第に、お気に入りのスヌーピーリュックは、ハトのフンがついたリュックへと自分の中で変わっていった。




だから捨てた。




買ったときの嬉しかった感情と思い出はどうしてもハトのフンに勝つことができなかった。


いや、正確にいうとハトのフンというより、それを拭いている自分が負けてしまったのだ。



嫌になったのなら捨てるしか方法はない。消去法だ。



その次に買ったのはFILAのグレーのリュック。



もちろん当時のメロンパンもリュックを適当に選んだりなどしない。

今回もちゃんと気に入ったものを選んで買った。


こちらも差し込みバックルがついている。

色もグレーだし、やっぱり自分は前回のやつが相当気に入っていたのだろう、似たやつを買ったのだ。


レジの店員さんに「タグを切ってください」とお願いしてハサミで切ってもらった。


よってすぐにでも使える状態になり、メロンパンは早速リュックを背負ってお店をでる。


親にも気に入ったということを伝え道中ハッピーな気持ちで家まで帰った。



だけどちょっと待てよ。。。



2つの差し込みバックルは毎回手間がかかるし、グレーだって別に好きな色じゃない。



とすると前回あのリュックを買う決め手となったのは、、、




おいスヌーピーじゃねえかよ!!!!!





あの頃もメロンパンは似ているという軽率な考えのもと、買っていた。



以降スヌーピーなしの、ただただグレーなだけのリュックを使う期間に突入した。



いちいち開け閉めめんどくさいからバックルは1つだけ使用。

もう一方はカチンとされていないためぶらんぶらん状態。



でもこのリュック案外長ーく持って、高3の終わりまで使った。

なんと歴代で一番長く使うリュックとなったのだ。



結局、下らへんが破けてきて新しいリュックに変えたんだけど、しばらく捨てられなくて部屋に置いてたら、埃だらけになって最後つまんで捨てたなあ。


今も思い出す。カナダのアルミ色のゴミ箱が「ガン!」って音を放って閉じるのが。



思い出のものって手放すの難しいけど、手放すべき時に手放さないと変なお別れの仕方になるよね。



あ、でもその変なお別れの仕方のせいで寂しい思いせずに済んだからいっか。






今これ某チェーン店のカフェで書いているんだけどさっきまでゲラゲラ笑ったり踊ったりしてた女子高生2人組が今はうつ伏せで寝てる。

書いてる間にどうやって今の状況に至ったんんだろうか。

時間の経過は予想もしなかったところに連れてってくれるなあ。




あ、起きた。






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追記:ついにメロンパンは黒いリュックを手に入れました!

デザイン重視です!

長持ちしそうなやつと迷ったんだけど「気分が上がる好きな方を選んだら?」という親のことばに背中を押され、また軽率に決めました!



やっぱり人はなかなか変われないし、リュック決めは今も大事なイベントです。



黒くお気に入りのリュックを手に入れたメロンパンはもう恥ずかしい思いをすることなく、毎日顔を上げて出荷できます。



メロンパンと会うときはぜひその「黒いリュック」を一目見てってください。


それではまた。