波乱の仕事納め | めろんぱん

波乱の仕事納め

結局なんだかんだ言ってもラスト3日で追い込み大掃除をし、ラスト1日で料理を作る、いつもの年末。


おとといの仕事納めは大忙しだった。

いつもの仕事だけでも終わるかどうかというところだったのに、そこへ飛び込んできた緊急事態。

元凶はここ数ヶ月我が社を振り回し続けている施主の家で、職人がブラケットライトの電球を割ってしまったこと。


寄りにもよってその辺には売っていない特殊なライトで、寄りにもよってこの年末に、寄りにもよってこの施主の家で❗️


この施主はリフォーム工事の最初から最後まで仕様変更を繰り返し、しかも自分が言い出した変更を土壇場でひっくり返して「そんなこと言ってない」と言い張るような困ったお客だ。

当然現場は大混乱、工期も遅れる。まだ工事が終わってないのもお構いなしに引っ越してきて、すでに出来上がっている場所でも気に入らないと再工事を要求してさらに工事が遅れる。

わがままな施主はもちろんいるけれど、この施主の場合、その言い方が酷いという。誰に対しても高圧的で、思いつきでも要求が通らないと追い詰めるような態度で責め立てる。担当社員をはじめ現場監督もほとんどトラウマになるくらい精神的に負担になっているという。

(ホントはそんな理不尽な負担から社員を守るのが会社であるべきなのだが、小さなリフォーム会社では現場のマンパワーに頼るしかないのが現状なのだ。)


もちろん電球を割ったのは職人のミスで、それは認めるべきものだが、家電量販店などには売っていないメーカーのもので、年末だから頼んでも入荷は年明けになる。しかし施主は「今年中になんとかしろ」の一点張りだという。ひとまず口金が同じサイズの別の電球で応急処置、というのも拒否らしい。同じものを持ってこいの一点張り。


そこで私も含めた社員3人(我が社では総出)で電話やネットで今日買える場所を探しまくった。

しかしやっぱり在庫はない、取り寄せは年明けという所か、このメーカーの取扱自体がないというところばかり。


こうなればこの電球が付いていれば照明器具ごとでも!と探してやっと別の吊り下げ型ライトを見つけた。場所は会社から1時間半の場所。しかしこの照明器具、写真では同じ電球っぽいものの型番の表示がない。写真だけでは大きさも分からないのでこの商品に賭けるのは危険すぎる。しかもなぜかメーカーカタログに載っていない照明器具だ。ネットで調べても分からない。そこでメーカーに直接電話で問い合わせた。


すると、この照明器具は家電量販店向けの廉価版で、それでメーカーカタログに載っていないらしいことが分かった。それなら希望があるかも!と思い、電球の型番を調べてもらうことにした。すぐに折り返し電話があり、念願の探している電球であることが判明!ビンゴ!


もうここの他には買いに行けそうな場所はない。1時間半なら近い方だろうということで、電話で取り置きを頼み、担当社員が買いに行って現場に届けることで、なんとか一件落着。


お昼の時間はとうに過ぎて、疲れと空腹で近所のスーパーでランチを買って食べた頃には、終業まであと3時間となっていた。


あとの時間はフル回転であれこれ片付け、あっちこっちに依頼をメールで投げて、手配しなきゃ年明けに進まない事項だけは片付けた。それでもやろうと思っていたことの1/3は残したままだったけど、仕方ない。


私は仕事を納めたけど、あの施主の現場担当は次の日も行く話をしていたし、仕事納めにはならないらしい。同情するわ。。。

いくらこちらのミスとはいえ、不可能なことはあるわけで、そこは受け入れてほしいものだ。。。乱暴な言い方をしてしまえば、ブラケットライトだから電球が付かなくても生活に支障ないじゃん、と思うけど!まぁ言わないけどさ!