義母の入院(1)
親の病気テーマと言えば、いつもは実家の親のことばかりだけど、同居しているダンナの両親だって85オーバーの高齢、そりゃぁいろいろある。
【8月2日】
義母入院。糖尿病の血糖コンロトールのため。
血糖値が一時もの凄く上がってしまい、主治医に血糖値の安定と糖尿病という病気を知るための勉強入院を命ぜられてしまった。というのも、義母はここ1ヶ月くらい糖尿病の薬を飲まなかったというのだ。
なぜ?!と問われると、「だって、親戚が亡くなったり自分の身体の調子も悪かったし、もうそれどころじゃなかったのよ。」とのこと。つまり糖尿病という病気を「甘く見た」結果だ。
確かにここ1、2ヶ月義母は常に「だるい」「疲れた」「何もやる気が起こらない」と辛そうだったのは知っていた。同居とはいえ同じ家に住んでいるというだけで生活や食事は別なので、私もダンナも義母が薬をサボっていたなんて全く知らなかった。
と、いうわけで4週間の予定で自宅から自転車で5分の病院での入院生活が始まった。
しかし、2ヶ月が経とうとしている9月末現在いまだ退院の目処が立っていない。。。
なぜなのか?それをこれから書き連ねたいと思う。
ところでウチには義父も同居しているが、義父はさほど重くはないが認知症で要介護2だ。
これまでは半日だけのデイサービスに週3日行ってもらっていたが、ダンナも私も仕事があるので義母の入院日から丸一日のデイサービスに変わってもらうことにした。
以前にも行っていた施設なのだが、義父曰く「ばあさんばっかりでつまらない」(←これ、多分どこへ行っても同じだ!)というので、リハビリ主体の半日の施設に変えたばかりだった。でもまぁこういう事態なのだから仕方ない。義父は私たちには多少なりとも遠慮があるのか、時々「あそこには行きたくないんだよな」と言いながらも、「すみません、おばあちゃんが入院しちゃったからね。退院するまでお願いしますね」と頼めば素直に聞いて行ってくれるからありがたい。
しかし一日中デイサービスに行ってくるとそれなりに疲れるので毎日というわけにはいかず、とりあえず期間限定ということでダンナと私で仕事を調整して平日週3日ということにした。
【8月6日(土)】
入院後初めての医師からの病状説明があった。
義母を含めてダンナと私、一応義父も一緒に聞いた。
説明は入院前の主治医からのものとほぼ変わらない内容だった。
とりあえず現在高い血糖値を下げて安定させること。退院後の治療を継続するための内服薬の配合を決めること。退院後の食事を含めた生活習慣を自分でコントロールするために病気について理解を深めること。
私は糖尿病と言えばインスリン注射をすればいい、と簡単に考えていたのだがそれは間違いだったらしい。インスリン注射は効き目も速くて強いが急激な血糖値の変化をもたらすため気をつけて使わなければならないものらしい。食事の内容やその日の自分の血糖値に合わせて量を調節したりするらしい。そんなこと高齢の義母に管理はムリっぽいし、そもそも糖尿病で怖いのは血糖値が上がり続けることで引き起こされる5年後10年後の合併症だという。だから義母くらい高齢だとインスリン注射を使ってまでコントロールする必要があるのかどうか、厳しく摂生して過ごす余生がいいのかどうか、という考え方もある。
最終的には本人と家族の判断ということになるのだが、そういうことなら効き目は緩やかだが身体に負担の少ない内服薬で、ということになった。
【8月8日(月)】
この日の朝、義父のデイサービスの迎えの時間になるので義父のところへ行ったら部屋にいない。外にもいない。どこにもいない!!
え?!まさか徘徊・・・? そんな兆候なかったのに・・・
息子と私で近所を見て回ったがどこにもいない。
もうすぐ迎えの車が来る時間になるので車が来たら言おう、と待っていたのだが迎えの車も来ない!
もしや・・と思い施設に電話したところ、アッサリ「いらしてますよ」との返事。
いやいや、何でこんなに早く?!しかも玄関の鍵を頼んであったはずなのに鍵もかけずに行ってしまうの?!電話を切った後でもどうにも気持ちが収まらず、再度電話し直して責任者を呼び出し、迎えの時間が早いなんて聞いていないこと、鍵を頼んだはずなのにかけずに行ってしまったこと、さらに出掛ける用事があったのに間に合わなくなってしまったことを(できる限り冷静に)ぶちまけた。責任者の方は謝罪をしてくれて、迎えの時間の予定を詳しく知らせてくれること、鍵を必ず確認することを約束してくれた。これでとりあえず溜飲を下げることができた。
【8月10日】
今度も義父!
この日もデイサービスなのだが、私が朝起きた時なぜか両親の部屋からテレビの音がする。あれ?もう起きてるの?と思って行ってみると、なんと義父が早朝からビールを飲んでいる!!!そして義父曰く「だって夜だから」。。。
義父は時間の感覚が時々なくなって、今が昼なのか夜なのかの区別がつかなくなる時がある。寝て起きた時に自分で「夜だ」と一度思い込むと外がどんなに明るかろうと分からないのだ。
この日も目が覚めて時計を見たもののそれが早朝なのに夕方だと思い込みお風呂に入って(お湯は冷めていたと思うけど!)晩酌を始めてしまったというわけだ。テレビで「おはようにっぽん」を見ながら呑んでいるのだが。。。。
呑んでしまってはデイサービスには行けない。
幸い夏休みで娘が家にいたので時々様子を見るように頼んで私もダンナも仕事には行けた。日中電話で様子を聞いたが義父はまたずっと寝ていてくれたので何事もなく済んだ。良かった。
【8月16日】
義母の病院で栄養指導。
退院後の食事について、義母と私で栄養士さんの話を聞いた。
とりあえず食べては行けないものはないということ。だけど血糖値が急激に上がる食材があるので注意すること。炭水化物や果物などがそうだ。あとは飲み物は水かお茶がいい。ジュースやスポーツドリンクは糖分の摂り過ぎになるのでよくない。
義母が「病院の食事がまずい」と嘆いている。糖尿病用の食事だからか、この病院の栄養士の腕が悪いのか・・・。目と舌で薄味の具合を慣れて覚えるためとはいえ、退院してもこういう食事かと思うとウンザリかも。。。プロなんだから「糖尿病でもこんなにおいしい食事が可能だ!」といった見本を見せて希望を持たせてもらいたいものだ。
この後しばらくは順調だった。
血糖値もやや高めながらも何となく安定してきて内服薬の調合も決まりつつある、といった状態だった。
入院予定期間の半分を過ぎたこの頃の心配は、毎日寝てばかりいる義母がボケちゃうんじゃないかということだった。というのもお見舞いに行ったウチの息子(つまり孫)をもう1人の孫(=私のダンナの姉の子)と間違えたり、病室の窓から見えるマンションのベランダの何かをカラスと思い込んでいて、ずっとカラスが止まっていて一日中動かないのよ、辛抱強いカラスね〜と言うので、違いますよ、あれは窓の鍵かなにかですよと言ってもカラスだと譲らなかったり、看護師さんに息子家族(=つまり私たち)は横浜に住んでいると話していたり、笑えるのか笑えないのか微妙なエピソードが重なっていた。
予定入院期間の4週間をあと1週間ちょっと残すのみとなった8月下旬、事態は良くない方向へ転がりだした。
(その2へ続く・・・)