「百鬼夜行抄」今市子
ダンナが読みたいって言うのでヤフオクでゲットォー。
霊感が強く見えないはずのものも見える少年・律とその家族親戚に起こる妖怪怪奇騒動、ちょっと愉快で怖い日常を描いた少女マンガ。
深夜枠でドラマ化もされたらしい。気が付かなかったけど。律役は細田よしひこ…知らない。
ボイスドラマ化もされたらしい。律役は声優・石田彰…「ケロロ軍曹」のサブロー先輩役の人か。当たり障りのない二枚目声だね。
BS「マンガ夜話」で絶賛されたようだ。これってどのくらいスゴいことなのか、それが分からない。
周辺事象はともかく。
読んでみたら妙な味わいのある漫画だ。
よくある怪奇ものっていうのは、力を持つ主人公が妖怪退治していくってのがパターンだけど、この主人公・律は見えるだけで何もしない。自分たちに降り掛かる火の粉を払うことくらいはするけれど、妖魔を封印!とか調伏!とか派手なことは一切出て来ない。ただ日常の延長線上の出来事として流していく。「嫌だけど、見えるものは仕方がない。ほどほどに付き合っていこうか」という感じで肩の力が抜けている。それが漫画全体に濃密だけど静かにゆったり流れる川のような印象を抱かせる。
でも少女漫画らしいところもあって、律の周りの妖魔たちが愛らしい。
特に律に仕える白と黒の2羽の鳥の妖魔。住処としていた木を切った人間をとり殺すくらいの妖魔なのに、思い込みが激しくどこか抜けていて、酒好きで、どこまでも価値観がズレている。
律は高校生の割にその能力のせいか落ち着いていて飄々としている。その感じは佐々木倫子「動物のお医者さん」の主人公ハムテル(公輝)に似ている。でも人気者のハムテルと違って律には同年代の友達はいない。それを苦にしている風もないが。
現在15巻まで刊行。隔月刊の漫画誌(「ネムキ」)だというから新刊が出るのはまだまだ先の話かも。
私も現在6巻を読んでいる途中。大事に読まねば。
